知る人ぞ知る抗インフルエンザ治療薬 
アビガン

 ❌動物実験の段階で胎児に奇形が生じる催奇形性の可能性が認められる。

精巣への影響⬇️


🟡子供には危険かもしれない

小児等に対する投与経験はない。〔動物実験において、幼若イヌ[8週齢]に1ヵ月間投与した試験では、若齢イヌ[7〜8ヵ月齢]の致死量より低用量(60mg/kg/日)で投与20日以降に途中死亡例が認められている。幼若動物(ラット[6日齢]及びイヌ[8週齢])では、異常歩行、骨格筋線維の萎縮及び空胞化、心乳頭筋の変性/壊死及び鉱質沈着などが認められている〕


他の抗インフルエンザウイルス薬で次のような重大な副作用が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

ショック、アナフィラキシー

肺炎

劇症肝炎、肝機能障害、黄疸

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

急性腎障害

白血球減少、好中球減少、血小板減少

精神神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)

出血性大腸炎

警告

動物実験において、本剤は初期胚の致死及び催奇形性が確認されていることから、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと(「禁忌」及び「6.妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照)。

妊娠する可能性のある婦人に投与する場合は、投与開始前に妊娠検査を行い、陰性であることを確認した上で、投与を開始すること。また、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導すること(「6.妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照)。なお、本剤の投与期間中に妊娠が疑われる場合には、直ちに投与を中止し、医師等に連絡するよう患者を指導すること。

本剤は精液中へ移行する1)ことから、男性患者に投与する際は、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと(「6.妊婦・産婦・授乳婦等への投与」及び「薬物動態 2.分布」の項参照)。

治療開始に先立ち、患者又はその家族等に有効性及び危険性(胎児への曝露の危険性を含む)を十分に文書にて説明し、文書で同意を得てから投与を開始すること(「禁忌」、「2.重要な基本的注意」及び「6.妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照)。

本剤の投与にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討すること。 記事参照

👉「新型または再興型インフルエンザ感染症」で、「他の抗インフルエンザウイルス薬が効果不十分な場合」という条件。

 🟡タミフル、リレンザ治療薬➡️増殖するウイルスを細胞内に閉じ込める

🟡アビガンはウイルスの複製そのものを阻害して増殖を、直接、押えられる。メカニズムが違うわけで、それが「条件付き承認」の理由。

 市販されない。現実的な用途は、「イザ」という時の政府備蓄用のみ。

17年3月、200万人分の備蓄が決まった。アビガンはようやく出番を迎えた。

先行したのは中国🇨🇳。中国は、新型コロナウイルスの感染者に対し、各種治療薬の臨床試験を行いつつある。

 その結果、ファビピラビル、リン酸クロロキン、レムデシビルに治療効果があるとされ、高い治療効果と副作用の少なさで、ファビピラビルが中国で抗インフルエンザ薬として販売許可を得た。

 コロナウイルス患者への有効性は、引き続き他の薬剤を交えて臨床試験で検証するが、まず使えるようにした。製造するのは浙江省の浙江海正薬業で、16日から本格的に生産を開始した。製品名は法維拉韋である。