こんにちは!
カウンセラーの、田中 里美 です。
心理カウンセラーとして一番大切なものは?
‥と、聞かれたら‥私は迷わずこう答えます。
最優先で大切なのは、
カウンセラー自身の「自己受容」です!
自己受容とは‥
ありのままの自分を、自分が受け入れることです。
心がざわざわした時が‥ 自己受容のチャンスです。
「自分の心と向き合うこと」から逃げないで、苦しい時間を過ごしてこそ‥辿り着ける「新しい景色」‥それこそが「自己受容」です。
カウンセラーは、クライエント様の「心」に、寄り添う存在ですが、
「心」の専門家である‥カウンセラー自身も、人間ですから「心」があり、当然 悩みだってありますし、常に心が安定しているわけではありません。
クライエント様と向き合うためには、自分自身の「悩み」を処理し「受容しておくこと」が大切です。
悩みを「解決すること」ではありません。
解決出来たら一番ですが‥簡単に解決出来るなら、そもそも悩まないですよね。
「悩みがある自分ごと」受け入れるのです。
☆☆☆
私は「心」のザワつきや、苦しさを感じ、どうしてこうなっているか‥解らなくなったら‥
「心の扉を開く鍵」を使い、自分自身の心と向き合っています。
「心の扉を開く鍵」とは?
「ど」を使って自分に問うのですよ。
こんな感じです!
↓↓
「ど」うして‥私は、心がザワついているのかな?
「ど」うして‥ 私は、嫌なのかな?
「ど」うして‥ 私は、悲しいのかな?
「ど」うして‥ 私は、苦しいのかな?
「ど」こまで‥?
「ど」んなふうに‥?
等など‥
「ど」で、自分で自分に、聴いてみるのです。
鍵を鍵穴に入れ「カチャカチャ」と、扉を開ける‥イメージをしながら聴いてみます。
「ど」を使う理由は、単純です。
「どうして〜?(How)」の問いかけには、YES と NO では 答えにならないので、その分、答えが具体的になり、様々な可能性があるからです。
(「オープンクエスチョン」ともいいます。)
「何で?(What)」だと、少し強く詰め寄られている感じがして、扉が開きにくいのを感じます。
「ど」の方が、自分で自分の心に、寄り添って聴いている感じがしませんか?
「ど」を使っても、扉は、硬くて‥なかなか開かないときもあるし、カチャリと開いて‥「〜だから、辛かったんだ」と、直ぐに答えが出てくるときもあります。
また‥その奥に、もう一つの扉があるときもあるんですよ。
☆☆☆
心理学を学び始めたばかりの頃のこと‥
里美ちゃんて、いつも笑ってるけど‥疲れないの?
‥と、ある友人に言われました。
この一言に、私は心がザワザワし、とても苦しくなりました。
私は、子どもの頃から「よく笑う子」だと、周囲に言われてきました。
家でも、学校でも‥よく笑いました。
大人になってからも‥ 職場や、その他の、様々な人との繋がりのコミュニティの場で、私はいつも、よく笑っていました。
いつも笑顔で、明るく話し、場を和ませる‥ムードメーカー役のような‥
この「いつも笑顔」という‥私の個性は、自分のためにも、周囲のためにも‥良いことだと、感じていました。
「笑顔が良いね」と、褒められたり、好意的な言葉を頂けたことが多くある‥ので、私の長所だと思っていました。
笑顔でいること = 良いこと
私は今までずっと そう思っていたのに‥
「疲れないの?」という友人の言葉には、何かざわざわした感情が湧き、私を苦しくさせました。
☆☆☆
苦しくなった「心」と、向き合うため‥
私は「ど」を使ってみました。
‥この時の、心の扉 は、結構硬かったですから、開けるのに、勇気がいりました。
★「ど」うして苦しくなったのかな?
→ 私の長所だと思っている「笑顔」を「疲れないの?」と、言われたから。
★それを言われて「ど」う感じたの?
→ そう言うってことは、何かマイナス要素があるのかな?
★「ど」うして、自分の長所だと思っていたの?
→ 笑顔でいることで、今まで‥良い人間関係を築いてきつもりだったから。
★ 「ど」うして苦しいのかな?
→ 痛いところ‥突かれたから苦しい。
★では、そもそも「ど」うして、私はいつも‥笑顔でいたのかな?
ここは、なかなか扉が硬く開きませんでした!!
→ 私は、場の雰囲気が悪いと感じると‥和ませなくちゃ!‥とか、
会話が弾まないから‥盛り上げなくちゃ!‥とか、
そういう時に「無意識」に、笑顔を作ってきた。
→ それは、周りのため‥と思っていたが、自分が苦しいから、自分のために作った笑顔だった。
→ 作った笑顔だから「疲れない?」と、思わせてしまうような‥「不自然な笑顔」だったんだと思う。
「がちゃ!」‥と、心の扉が開きました。
扉の中には「隠されていた心」がありました。
↓
子どもの頃から「よく笑う子」だった理由(意図)には「笑わなきゃ!」という苦しさも、隠れていた。
↓
そうか私は、機能不全家庭で、寂しい思いをしていたので、、、
私が笑うことで、家族を明るくしようと、幼い頃から必死だったんだなぁ‥
‥と、私の根深い「潜在意識」を、自己受容するに至りました。
今となっては‥自己受容の説明に使えるくらいに、私の一部となりましたし、ブログに自己開示出来ます。
しかし、当時は心えぐられた感覚があり‥かなり苦しく、長い時間を要しました。
後日、私は友人に、感じたままを話しました。
私‥「笑顔が疲れないの?‥って、私の痛いとこつかれて苦しかったけど、私を心配して言ってくれたのかな?」
友人‥「うん、無理している‥不自然な笑顔にみえたんだ。でもそうじゃないときもいっぱいあるよ。里美ちゃんの自然な笑顔は凄く良いよ☆」
「笑わなきゃ!‥じゃなくて、笑いたい時に笑いなよ。」という、友人の気持ちが、凄く嬉しく感じ、私は「ありがとう」と、素直に、友人に伝えることが出来ました。
☆☆☆
自分のことは自分がよく知ってる‥?
いえ、実は‥「扉の中に隠れている感情」があり、まだまだ「知らない自分」もあるのが人間です。
心の扉には、大抵は鍵が付いています。
気づいた時に、苦しさがあるから‥ 少し厳重に、隠しているのかもしれないですね。
全て‥潜在意識による‥「心の防衛」です。
心のザワつきは、なかなか苦しくて‥ 手放せたら楽だろうけれど、そう簡単ではありません。
今思えば‥
これが私の、最初の「自己受容」でした。
あれ以来「笑いたい時に笑おう」という、気持ちになれました。
だって‥ 笑わなきゃ!って、頑張って作る笑顔 なんて苦しいです!
「自然な笑顔」が一番ですね(^^) 笑
これからも、自分の心と向き合って‥自己受容しながら進んでいきたいです。
一生続く‥「心の旅」ですよ。
☆田中里美☆
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