吉祥寺マンダラ2で行われた、国広和毅さんのライブを聴きに行きました
国広さんは昨年の舞台「銀杯」で、劇中歌をすべて作曲してくれた上、
歌唱指導もしてくださった方です。
最近は、あちこちの舞台に関わって作曲されているとかで、
国広さんの曲だから観に行くという演劇ファンもいるのだそう
私は「銀杯」で、初めて舞台で歌らしい歌を歌ったのですが、
最初緊張ぎみだった私に、国広さんはとてもとっつきにくく見えて、
稽古も終盤まで必要なこと以外はまったく喋りませんでした。
それが何かのきっかけで、だんだん距離が縮まって、
若かった頃(今もお若いですけど)、第三舞台を観てくれたことなどもわかり、
冗談なども交わすようになってきたら、
今度はとても意気投合してしまった関係です。
ある日、それが高じて、
歌についてのアドバイスというよりは、
「あそこは真顔で歌ったらどうでしょう?」みたいなアドバイスを言いかけて、
「それは長野さんがやることですから」と即座に演出家からストップをかけられていました(笑)。
ま、実際、演出の領域に踏み込みかけてたのですが(笑)。
そのくらい、実は芝居好きだったわけです。
(実際、劇団にも所属されているんですね)
それもそのはず、彼自身のステージは彼の演劇的な世界がとても反映されたものでした。
端正なお顔(実はもてるんじゃないかしらん)に似合わず、
声と歌い方はすんご~くパワフル。
私がカラオケであんな声を出したら、いっぺんでつぶれてしまうような凄さです。
曲そのものも面白くて、エネルギッシュで、
世界が深くて広い。えこっちからそっち~みたいな。
一緒に演奏している方々も、ノリノリです。
体ごと音楽になっているようでした。
さて、私はと言えば、
最近のこの、梅雨の前触れのような、
湿っぽい、まったりとした空気にとても影響されて、
毎日だるくて眠い日々でしたが、
演奏が始まったとたんに、ぴぴっと目が覚めて聴き入っていました。
しかしこの最近の体力不足はちょうど2時間でタイマーが切れて、
ラストから2番目あたりで、あの大音響の中、
魂がどこかに飛んでいってしまいました…
我ながら感心しました。あの大音響の中…。
念のため言っておきますけど、ほんの一瞬ですよ、一瞬
「銀杯」のメンバーたちと。若い娘たちに囲まれたお母さんみたい…