５０歳過ぎると、どこの学校も同窓会が多くなるようです
私の出身高校は２年ごとに全体会をやり、
クラス会をその間の年にやっているところもあるとかで、
５０の声を聞いた途端、昔の級友に毎年会うことになった人もいるようで…
私は今回、滑り込みで急遽参加したのですが、
今まで会ったことのない人に再会することができました
それはこの二人、ウエスタン（女性）とたっくん。
二人とも、私が３年生の文化祭で「劇をやります
同志求む」の声に応じて、
同志求む」の声に応じて、協力してくれた人たちです
演劇部のない進学校で、将来は演劇の道に進みたいと意志を固めた私、
文化祭に有志を募ってグループを作り、脚本・演出・主演を務めちゃったんです
昔から思い込みの力は激しかったらしく、
私の力をこめた説得に１２～３人の人たちがなびいてくれて、
今思うと、とんでもなく恥ずかしい演技ではありましたが、
後には引けないやけくそ的な勢いで、本番をこなしていたようです
（あまり覚えてません）
）
その題も、坂口安吾著「夜長姫と耳男」。
ファンタジーであり、ちょっとホラーも入っているこの小説を脚色し、
タイトルロールの夜長姫をやっちゃいましたよ。
最後にお面が取れなくなるシーンも、自己流の振付で踊り狂ってみたりして
いや～、厚顔無恥とはこのことでしょうか
しかし、数年たって、私が大学で学生演劇を始めた頃、
あの夢の遊眠社の野田秀樹さんが、同じ題材で脚本を書いていたのには驚き、
自分のセレクトの勘の良さに震えたものです
（なんて言っても私の方が先ですから 笑）
一から十まで、自分のやりたいように皆を動かして、
さぞかし皆は巻き込まれちゃったよ、と思っていただろうと後年思い返しておりましたが、
きのう再会した、たっくんは「あれは楽しかった
」と言ってくれて、
」と言ってくれて、私は嬉しくて胸がキュンキュン
２９年ぶりに「やってよかった」と思いました
そして、もう一つ。
隣に座った、一年生の時のクラスメートの女性。
「真田丸、見てたよ～。ぽっかぽかも見てた～でも、一番印象的なのはね、
でも、一番印象的なのはね、３年生の時の文化祭。あれで、『この人、すごい。すでに女優だ』って思ったの。
』って思ったの。あの、一人で高笑いした時」
……どんな笑い方だったのか、それはもう素人芸の域を出ないでしょうけど、
たぶん技術よりも、捨て鉢な、思い切りと決意だけが救っていたのでは、と思います。
なんつっても、あのグループはそもそも、
「人形の家」をやると言っていた男子たち数人を相手どり、
「そんなの面白くない。もっとプロ根性のあるものを」と
」と言い張って、言い合いになり、とうとう相容れず、
「じゃあ自分でやるからいい」と反旗を翻した私のつっぱりと無謀さで作ったようなグループでしたから
（プロ根性って何？と思いますよね、プロでも何でもない、学生なんだし 笑）
……
なんか人間って、変わらないんだなあと思います
でも、自分のそんなとこ、最近は私、可愛いなと思ったりして嫌ってません。
私は私でしかないもんね
一生、こんなんで行きます。
どうぞよろしく～
紅葉の中からのぞく秋空
