昨日の続きです飛び出すハート

 



 

 

 

生徒「先生!先生!

卒業アルバムが

完成したんですよ!」

 

 

 

 

 

 

私「ほんと?!

ずっと見たかったの!!」

 

 

 

 

 

 思い起こせばこの時だった

 

 

 

 

 

去年の11月

私たちは卒業アルバムのページを作っていた

 

 

 

 

 

「3年間の思い出を

すごろく風にしようぜ!」

 

 

 

「それ面白いね!」

 

 

 

「写真も多めがいいよね!」

 

 






 

私「それじゃあ

私は写真を選んでくるね!

待っててね!」

 

 





 

 






 

 

この直後、

私はがんの告知を受け

学校に行けなくなった

 

 

 

 

 

 

 



私「この卒アルのことが

気がかりで気がかりで…」

 

 

 


 

「結局

写真は俺たちで選んでね、

クラスのページはこれ!」

 

 



生徒たちのアイディア通り

3年間の思い出が詰まった

愛あるページが完成していた

 

 

 



 

私「みんな頑張ったね」

 

 

 



 

「うん!

楽しかったよ!」

 

 

 

 



 

私がいない間

生徒は自分たちで

なんでもできるように

なっていた

 

 

 

 

そこに副担任の先生の

ご苦労もあっただろう

本当に、

なんと言葉にしたらいいのか…

 

 




 

生徒「先生も

卒アルにメッセージ書いてよ!」

 

 





 

アルバムをペラりとめくると…

 

 



 

 

私「え?!

真っ白じゃん!


一番最初、

私?!」

 

 




 

生徒「だって担任でしょ!

先生来るの、

待ってたんだから!」

 

 






 

えーんえーんえーんえーん

 

 

 




 

 

生徒「ちなみにこれ、

ウケるよ!」

 

 




 

私「んん?」

 

 

 



 

表紙をめくってすぐの


職員の集合写真

 








そこにはなぜか

写った記憶の無い

私の姿もあった

 










私「え…

これ…



どゆこと???」












 

 

生徒「先生と体格が似てる

T先生が代わりに写って

 

顔写真だけ先生に

入れ替えたって聞いた!」

 

 

 

 

 

 



えっ






 

 

 

すげぇ…

 

 

 

 

 

 

 

生徒「先生、

みんなと一緒で

良かったね!!」

 




たしかに笑



集合写真に入りそびれると

右上に写真が貼られて

ちょっと恥ずかしいやつ




初めての担任


華の卒業アルバム


私だけ寂しくならないように

学年の先生みんなが

知恵を絞って

私のために

1番良い方法を

考えてくれていた


 



感謝の言葉が見当たらない

 



いつも私を励ましてくれた海