前回の続きです
私ががんになって
1番辛かった時
いつもそばにアメタンがいた
そして
私が入院を終えて
家に帰ってきたとき
時を待っていたかのように
アメタンは天国に旅立った
それから私はずっと
街を歩いて
アメタンを探した
アメタンと同じ柄の
アメリカンショートヘアを
探して
いない
今日もいない
同じシルバータビーの
アメリカンショートヘアでも
色の感じとか
模様とかが
絶妙に違う
今日もだめだ
また
生まれ変わりに
出会えなかった
悲しい
悲しい
もうこんなことは
やめよう
でも
いつか出会えるかも
葛藤しながら
リッキーに乗って
足を運んだペットショップに
その子はいた
アメタンが死んで
四十九日くらいに
生まれた
アメリカンショートヘアの
子猫
そいつは
真っ白なアメショだった
私は頭の中で
アメタンの柄を
思い描いた
運命を感じて
とはいえ
命の衝動買いは良くないので
数日ペットショップに
足を運び
ニューアメタンを
家族に迎え入れたのでした
雪のように白くて
幸せがたくさん来るように
「幸(ユキ)ちゃん」
と名づけました
ユキちゃんは本当に
たくさんの幸せを運び
私の鬱を
ぐんぐん良くしてくれました
(続きます)