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主治医X、登場
🧑⚕️「心臓と肺の状態が万全ではなく
血液検査では
好酸球の値が異常値です
今のままだと
リスクが高いので
このまま手術はできません
残念ですが、延期させましょう
メラノーマは
ステージ2の可能性が高いので
1月に頭皮拡大切除手術
そのまま術後補助療法の
インターフェロン治療に
移行するという
スケジュールで
問題ないと思われます」
問題あるわ
なんとなく分かってはいた
予定がどんどん後倒しになっていく
私「先生!
3月1日に卒業式があるんです!
袴もネットで注文しました!
私は絶対に行くんです!」
🧑⚕️「もちろんです!」
🧑⚕️「卒業式に間に合うよう
治療スケジュールを組み直しました!
ちょっと大変かもしれませんが
間に合います!」
その写真の生徒さんたちですよね?」
私の病室のテーブルに飾ってある
クラスみんなで撮った写真
三年生
最後の学校祭で撮った写真
治療がつらい時
写真を見つめては
会いたい気持ちを募らせ
自分を奮い立たせていた写真
私「そうです。」
🧑⚕️「間に合いますよ!」
うぅ
卒業式の花道が見える
行ける
🧑⚕️「治療開始までちょっと時間があるので、
まずは心臓と血液の数字を治していきましょう!」
私「はい!!」
治療の先に一筋の光が見えた日