手術が終わり、単身赴任先へと帰る。

 





がんを疑われても、

こんなにも変わらずに日常はやってくる。






 

術後は傷も目立ち、ベレー帽で教壇に立ちました。


私、


髪が自慢だったのに、


ついにハゲてしまった…

 

 



「先生の帽子、可愛いー!」

 





いつもと違う姿の私を認めてくれる

生徒達が愛おしい。

 

この時、

私の気持ちがどれだけ救われたか。

 

 







 

『遠方なので、結果はお電話でお知らせしますから』

 

 






1週間か…






良いものが悪いものか分からない

1週間って長いな…

 

 

なるべく普段通り日常を過ごし、1週間後。

 







 その電話は、夜かかってきました。

 

 






私「待ってました!どうでしたか?!」

 






🧑‍⚕️「まだ出ていなくて」

…まだ出てない?

 







🧑‍⚕️「病理でも診断を迷っています」

 







…それって

 

「悪いかもってことですか?」

 

 






 「はい。迷っています。」

 






🧑‍⚕️「子供や10代の若い人なら問題無いものですが、

いまは判別がつきません」

 






…迷うってことはそりゃ





…良くはないってことだよなぁ

 

    






私「いつ結果が出るんですか?」

 








🧑‍⚕️「ちょっと時間がかかるかもしれません。

待っていてください」

 

 






単身赴任先に、ひとり。

 

 




永遠に進まない時間の重さを知る。

 

 

猫がいて良かった



↓当時のメモ↓