本日、参議院外交防衛員会で質問に立った。
論点は以下の3点

 

①インドとの協力関係を、今後どの様にして深めていくか。
インドは世界最大の人口を有し、GDPは世界3位になるだろうと言われる、

いわゆるグローバルサウスの代表国、盟主である。
そして対中国政策においては、中国に太平洋側との2正面対応を強いる

地理的環境も重要である。
現在はQUAD(日米豪印戦略対話)の一員として友好協力関係にある一方で、

ロシアと中国が入るBRICSや上海協力機構の一員でもあることから、

インドを西側民主主義国の陣営により引き寄せる方策について、外務大臣に考えを

うかがった。

 

②海底通信ケーブルの防護について
島国の日本にとって海底通信ケーブルは欠くことができない重要な

社会インフラである。
しかし、その監視、防護体制は等閑に付されているに等しく、非常に脆弱である。
平時の現在は民間事業者が保守点検にあたっているが、もし事態がグレーゾーン、

さらには有事にエスカレートした時の海底通信ケーブルの監視、防護は

どこが担当するのか。
ちなみに米英仏などでは、海軍も含めた官民一体で平時から海底通信ケーブルの

監視、防護にあたっている。
この防衛上、経済安全保障上の重要事項について、監視、防護の在り方を

総務省、防衛省に問い質した。

 

③米軍戦闘機の日本での整備実施について
DICAS(日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議)によって

米軍戦闘機の整備を日本で実施するための作業部会が設置されることに

なったが、なぜ、今まで米軍戦闘機の整備が日本であまりなされなかったのか。
また、日本での整備によりどの様なメリットが得られるのか。
そして、整備の対象を在日米軍機から在韓米軍機、さらにはオーストラリアなどの

同志国にも拡大する可能性はあるのか、防衛大臣に質問した。

 

今回は、日本の防衛に関する事柄を複数の観点から眺めて質問事項を抽出した。
直接的に防衛力を強化するだけでなく、その周辺のインフラや環境の改善も重要な

安全保障上の問題、抑止力の向上であることを政府関係者を含めた多くの人々に

認識してもらいたい。