ミリオン座にて鑑賞。

定時制高校の教頭先生が、脳の病気をきっかけに周りの人との関係を見つめ直す。監督が光石研の大ファンで、あてがきで脚本を作った。舞台の北九州市も三石の故郷。人々の会話を中心とした物語で、大した事件は起こらないけど、その人々の姿がとても面白い。スタンダードサイズで横が狭い分、画面の中央に大きく人物が捉えられる。怒りたいのか、笑いたいのか、光石研の読めない表情。そんな彼を訝しげに見つめる人々。妻や娘の反応もとてもリアルで、笑ってしまう。主役の光石研はもちろん、友人役の松重豊、クライマックスの喫茶店での吉本実憂の演技もすごかった。