イオンシネマ東員にて鑑賞。

太平洋戦争開戦直前の神戸が舞台。関東軍の満州での蛮行を目にし、世界に向けて公にすべしと考える貿易商とその妻の物語。高橋一生、蒼井優夫婦の端正なセリフが素敵。「この国の空」の二階堂ふみを思い出した。優作と文雄が満州から帰っていてからの聡子の言葉、行動は、一種異様な狂気を孕んでおり、この辺りの蒼井優の演技が素晴らしい。ラスト近くで笹野高史と相対したときに突然頭を垂れる聡子、真景累ヶ淵の豊志賀のような不気味さを感じた。