ミリオン座にて鑑賞。

映画の中の音を追求したドキュメンタリー。冒頭で、「プライベートライアン」の音について触れられていた。あの映画を見たときの衝撃は、そのリアルな音に対する驚きだったと思う。実際に自分が戦場にいるかのような臨場感。ノルマンディ上陸作戦の音造りで、相当な時間がかかったとのことだが、だからこそあの作品は名作になったと思う。ジョージルーカスが、映画体験の半分は音だと言っていた。全く同感だ。映画の真の価値を体験するには、そこに込められた音を聞くこと。だからこそ、最適な音響システムを備えた映画館で映画を観ることが、本当に映画を観ることになるのだと思う。以前から感じていたことだが、映画祭のコンペなんかで上映される映画の中には、音の扱いが雑なものが多い。そんなものは他人に見せる以前の問題だと思う。