イオンシネマ東員にて鑑賞。

映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの生涯を描いたドキュメンタリー。監督はニューシネマパラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ。手がけた作品は、なんと500以上。多くの関係者の証言とともに、様々な映画のワンシーンが流れる。2時間半超の長尺でも、全ての映画は語りつくせない。セルジオ・レオーネ監督とのコンビがかなり重要だったことがわかる。ワンスアポンアタイムインアメリカが、評価を大きく変える重要な作品だった。レオーネ監督のマカロニウエスタンについて語る関係者の人々の楽しそうな笑顔が、とても印象的だった。モリコーネがいなければ、映画の中で音楽がこれほどの力を発揮することもなかったと思われる。ヘイトフル・エイトで、モリコーネが初のオスカーを受賞した時、タランティーノ監督が大興奮でモリコーネを持ち上げたスピーチも、とても微笑ましくて良かった。映画音楽が、ロックやポップスのミュージシャンにも支持されて演奏される様を見ると、大げさでなくモーツァルトやベートーベンのように200年先まで残る巨匠であると確信した。