「ある少年の告白」という映画のパンフレットで紹介されていた。日本では劇場公開されていないので、DVDにて鑑賞。1990年代アメリカ、同性愛であることを告発された少女が矯正施設に入れられる。クロエグレースモレッツ演じるヒロインが「自分を憎むようにしむけることは精神的な虐待だ」と訴えるシーンがとても印象に残った。親類や矯正施設の職員は、暴力的な言動はしないが、「あなたのため」と言ってストレートに矯正しようとする。本当はストレートになっていないのに、「変化できた」として姉とともに施設職員を務めるリックの存在が、物語に深みを与えている。「ある少年の告白」ほど重くはなく、ラストも希望を感じさせる青春映画だった。