ミリオン座にて鑑賞。

不治の病を得た母親は自死を決意。最後の晩餐に、二人の娘とその家族、親友が集う。重いテーマの映画なのに、主人公の母親が自信と知性にあふれたキャラクターなので、際どいユーモアがいたるところに出てきて軽妙な雰囲気で物語が進む。心の病を抱えたミアワシコウスカの佇まいが素晴らしい。何も言葉を発せずとも、内面の苦悩を表している。ジョナサン役、クリス役の若い俳優も素晴らしかった。主人公から少し距離を置いて眺める。自死の決断をどのように捉えるか。主人公と娘の支えとなる。家族だからこそ、話すべき言葉を後回しにしてしまう。しかし、生きているうちに話さないと手遅れになってしまう。この傷だらけの家族は、多くの気づきを与えてくれた。