🌺障害のある子どももママも未来へ一歩!
   一緒に笑顔で上を向く脱毛サロン🌺

『みらいっぽエピレ』

ふかおさとこです。

 

 

 

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  春休みもあと二日で終わり、明後日は入学式ね、

  と思っていた土曜日の午後。

 

  私はサロンのお客様をお迎えしようと、

  店の外にて待機。

  車いす用のトイレはないので、

  近所の多目的トイレに行き、介助してから

  自宅サロンへ戻ってくると、

  

  別棟に住む夫の母(義母)が、

  「あっくんが行方不明になった💦」と言うではないか。

 

  キョトンとする私。

 

  

 

何が起こってる?

 

  預け先の先生に電話すると、

  半時間ほど前にあっくんの姿が見えなくなり、

  警察に出動してもらってると言うびっくり

 

  「その辺に隠れてるんじゃないですか?」

  という私に、

  「お母さん、そんな呑気なこと言ってる場合じゃないです!」と

  いつもやさしい先生が真剣な口調でおっしゃる💦

 

  

  たまたま、単身赴任先から帰省していた夫が、

  連絡を受け、

  現地に行ってくれていたので、

  私は、お客様の施術をしながら、

  自宅で待機。

 

  施術の合間にも、

  警察からたびたび電話があり、

 

  「警察犬を派遣するので、

  あっくんの匂いの付いたものを用意して

  ください。」

 

  「ご家族の連絡先を教えてください。」

 

  「生年月日の確認をさせてください。」

 

  「マスコミに情報提供するので、

   氏名年齢、写真の提出、住所をどこまで

   伝えたらいいですか?」

 

  「日暮れが近づいてきているので、

   このまま見つからなければ、

   明日、新たに動員数を増やして捜索します。」

 

 

  などなど、

 

  電話のあるたびに、

  事態は深刻になってくる💦

 

 

  無事、車いすの彼女の施術を終え、

  見送ったのが午後5時。

 

   

  警察からは、

  お母さんは自宅で待機してください、

  と言われたので、家にいるものの

  落ち着かない。

 

  施術中に、

  あっくんが最近、

  こびと図鑑にはまっているので、

  こびと探しに山の中に入っていったん

  じゃないか、と思い、

  預け先の先生に電話した。

 

  その後も思いつくことを聞いたりしてみたが、

  刻々と日は暮れていく。

 

  最悪のことが想定されたが、

  思いは現実になるとわかっているので、

  不安を必死で抑え、  

  あっくんは生きていると祈ることに集中した。

 

  私のメンターの桑名正典さんが主宰する

  八副会の会員であるので、

  そこに連絡して、祈りのお願いをしてみたり、

  直伝靈氣で、遠隔であっくんが生きているかの

  確認をしてみたり、

  量子場観察で、

  あっくんは生きていると設定をして、

  住所や、動作と合わせて何をしているか推測

  してみたり、

  といろいろできることをしていたが、

 

  やはり、いてもたってもいられなくなり、

  現地へ車を走らせた。

 

 

現地の状況

 

  現地に行くと、

  もうすっかり日が暮れた中に、

  消防車2台の赤いサイレンが煌々と輝き、

  ことの重大さがわかった。

 

  警察や消防、地元のボランティアの方などが

  待機されていて、夫の姿も。

 

  預け先の代表者の方に、

  周囲をぐるっと車で一周してもらい、

  ひょっとしたら、

  どこかの家に隠れているんじゃ

  ないかとウロウロしてもらう。

 

  そこに、預け先のB先生から、

  あっくんが見つかった!と連絡が入る。

 

  そして、また預け先C先生に、

  私の居住区域(K市)の管轄の警察署に

  来てくださいと連絡が入った。

 

  この二つのことが、

  後からつじつまがあうのだが、

  その時はわからず、取り合えず、

  みんなのところに戻ると、

 

  あっくんらしき人物が見つかったと正式な

  一報が入った。

 

  午後7時半くらいのこと。

 

  

  そこで、指揮官の方から、

 

  現在、少し離れた地区の交番に、

  あっくんらしき人物を保護しているが、

  その子が本人かどうか、確認するために、

  K市の警察署にて、

  預け先のC先生に写真を確認

  してもらうのを待っている。

  その結果、本人であれば、

  交番に行ってもらう。

 

  という指示だった。

 

 

  期待と不安が入り混じる中、

  指揮官のもとに、

  本人である確認が取れたと一報が入り、

  無事、あっくんが見つかったことが分かった!

 

 

  警察、消防、地区の方にお礼を言って、

  近くの交番へ行くと、

 

  あっくんが、

  おまわりさん二人と待機していた。

 

  ほっと胸をなでおろし、

 

  あっくん、ケガしてないか?

 

  と声をかけた。

 

 

  袖をまくり上げたTシャツには、

  あちこちに引っ付き虫がくっついていた。

  靴は片方なくなっていて、

  靴下の裏はドロドロ、

  ズボンも泥だらけになっていたが、

  ケガはしていなかった。

 

  警察官の方に、発見に至った経緯を聞くと、

 

  自ら見知らぬ民家に入り、

  助けを求めたようだった。

 

  「へ~、そんなことできるんや!」と驚き。

 

  一通り話を聞き、夫が事務手続きをしてくれ、

  捜索願を取り下げにK市の警察署へ

  行かなければならなかったので、

  一同、そこから車で移動。

 

  あっくんに、お母さんの車に乗る?

  と聞くと、預け先の代表の車に乗る!と

  さっさと行ってしまう(笑)

 

 

  警察署へ行くと、

  預け先のC先生ともう一人が待機して

  くださっており、

  あっくん、見つかってよかったえーん

  目に涙を浮かべて声をかけて下さった。

 

  

  警察の方から、本人に軽くお説教をされて(笑)

  署を後にしたのが午後9時。

 

 

  飲まず食わずでヘトヘトだったので、

  近くのファストフード店で遅い夕食。

 

  夫と、スマホで地図を見ながら、

  あれこれ情報共有。

 

  

  家に帰ると、

  「疲れたし寝るわ」

 

  とお風呂も入らずに寝てしまった。

 

  お母さんと寝る?と聞くと、

 

  「ううん」

 

  ・・・。

 

 

 

  

 

捜査の状況

 

  夫からの情報によると、

  人力では限界があると判断し、

  ヘリコプターで、

  あっくんが紛れ込んでいるかもしれない森を

  低空飛行し、あっくんの名前を呼び、

  目視で確認してくださっていたが、

  その時には、すでに、

  あっくんは森から出ていた時間だった。

 

 

  後であっくんにヘリコプター見た?と

  聞いたが、

  知らんと言っていた。

 

 

  もう一つは、警察犬。

 

  私が警察の人にあっくんの枕を渡したのが

  3時ごろ、

 

  そこから、警察犬が出動し、森の中を捜索。

 

  そして、大人たちの想像とは裏腹に、

  犬はどんどん森の奥へ行き、

  やがて、活動場所とは反対側の道へ出た。

 

  犬はそこで、あっくんの匂いを見失い、

  森の中にはいないことがわかった。

 

 

 

  さらに、4時ごろ、その道の少し先で、

  あっくんの目撃情報があった。

 

  犬が見失った道とつながる地点だ。

 

  この目撃された時間から、

  ヘリコプターや警察犬が出動した時刻には、

  すでに森から出ていたことと合点がいく。

  

 

  その情報をもとに、

  街のほうも車で捜索していただいていたよう

  だったが、

  目撃情報はその一件だけで、

  午後七時半ごろの民家からの通報まで

  約三時間ほど、

  一人で過ごしていたことになる。

 

  少し日は伸びてきてはいるが、

  午後七時を過ぎるとあたりは真っ暗に

  なってくる。

 


  

 

  

 

保護してくださった方の話

 

   

   

  保護してくださった方の話を聞くと、

 

  玄関のドアが開いて、

  息子が帰宅したと思っていたが、

  反応がないので、玄関に行くと、

  あっくんが立っていた。(靴が片方ないままで)

 

  驚いたが、

  その姿から、ただ事ではないと思い、

  部屋に招き入れた。

 

  近所に入所施設があるので、

  そこに連絡してみたが、

  そこの施設の子ではないとわかり、110番。

 

  それと同時に、

  あっくんとの会話で、

  預け先の名前や、先生の名前がわかって、

  ネットで検索し、

  預け先に電話をしてくださったら、

  あっくんが行方不明になっているので、

  先生Bが待機しておられて、

  その方が、

  預け先の代表の方への連絡につながるのだ。

 

 

 

  月曜日の夜に、警察から許可が出て、

  このご家族と電話でお話しさせてもらえた。

  お礼を渡したかったので、

  一度はお断りされたが、

  三人でお家まで伺い、

  直接挨拶させてもらえた。

 

  大体の地名から、

  このあたりだろうと目星をつけ、

  あっくんに、この辺か?、右?左?

  ドアは引き戸?開き戸?

  一階建て?二階建て?などと情報を

  聞き出しながら。

 

  

  このお宅は集落から少し離れており、

  あっくんにとっては、暗くなり不安になって

  きたところに、街灯が目に入り、

  ドアを開けたのだろう。

 

  実際に同じ時刻に通ってわかったことだが、

  ほかのお家は、道路には面しておらず、

  そのお宅が道からドアまでが一番近かった(笑)

 

  いつも、施錠しているのに、その時はたまたま

  施錠していなかったらしい。

  街灯も普段は忘れていることも多いが、

  この日は付けていたそうだ。

 

  こんなたまたまある?と思うくらいだ。

 

   

  本人曰く、「こんばんは」と言ったそうだ(笑)。

 

   

  よくぞ、あっくんを迷惑がらずに受け入れ

  て下さり、

  活舌の悪い子の話を聞いてくださったものだ。

 

  スマホで入力できはったので、

  と言われていた、

  文明の利器はすごい。

 

 

  靴が片方なくなっていたので、

  ご近所を探してくださったそうだ。

   

  ほんとに、良い方のお家に飛び込んだものだ!

 

   

 

   

 

 

このことから学ぶこと

 

  あっくんの可能性について気づきがあった。

 

  まずは、

  四時間も五時間も歩く体力があるということ。

 

  そして、

  いざというときは、他人に助けを求められる

  ということ。 

 

   

  しかし保護された状況に実は不安があった。

 

  なぜなら、学校の単独通学での見極めで

  知らない人についていかない、

  遊ぼうと言われても、車には乗らない、

 

  などなど、いろいろ教えていたからだ。

 

 

  ふらふら歩いているあっくんを、

  通りすがりの車の人が、

  親切心で声をかけてくれて、

  心細くなって、乗ったんかな~、

  とか、


  それはそれで、今回は助かったけど、

  教えてきた危険回避の方法と違うな~、

  今後どうやって修正しようか、とか

 

  いろいろ考えた。

 

 

  体力についてもそうだ。

 

  本人は、こびと探しの旅に出て、

  意気揚々としていたのだろう、

  ずいぶんと体力が付いたものだ。

 

  ダウン症があっても、

  15歳の体力は結構すごいんだと、

  改めて気づかされる。

 

 

   

 

夏のドイツに向けて

 

  今回のこと、

  幸いにもあっくんが無事で見つかって

  よかったのだが、

 

  なにかメッセージがあるに違いないと

  考えていた。

 

  そして、

  この夏のドイツ行きのことがふと

  思い浮かんだ。

 

  ああ、そうか!

 

  神様は、ドイツに行ったときに、

  あっくんが迷子にならないように気をつけろ、

  と、

  今回(だけじゃなく、大津事件とか、

     バス乗り遅れ事件とかww)

  のことで、

  私に気づかせてくれたんだ。

 

   

  ドイツで、もしもこんなことになったら、

  目も当てられない💦

 

  神様、ありがとう!

 

 

 

 

最後に

 

   ものすごい長文になってしまったけど、

 

   最後まで読んでくださった方、

   ありがとうございました。

 

 

   私は、

   今回のことをインスタのストーリーズにも

   あげましたし、

   こうやってブログにも書きました。

   自分の記録のためにでもありますが、

   同じ障害のあるお子さんを育てている

   ご家族や、

   支援のお仕事をされている方に、

   きっと参考になると思い、発信しました。

 

   何かの気づきや、

   子育てや支援を見直すきっかけになればと

   思います。