■今野 敏:著

■任侠浴場

 

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「どんなに心配しようが、起きるべきことは起きる。逆に、何も気にしていなくても、同じように起きるべきことは起きる。だからさ、心配するだけ損じゃねえか。何か起きてから対処を考えればいいんだ」

 

「自分はなかなか、そう考えられるまでには至りません」

 

「至る至らねえの話じゃねえよ。どういう考え方で人生を送るかって話だ。いいかい、おめえはまだ若い。だから、人生が無限に続くような気でいるかもしれねえが、実は先は短(みじけ)えんだ。だから、くよくよしている時間は無駄なんだよ」

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任侠シリーズ第4弾

今回は銭湯です

 

組長の阿岐本と、代貸(組で2番目に偉い)の日村の会話

日村はかなりの心配性。何をするにもあれこれと考えすぎるところがあります。

読んでいると、日村の気持ちが手に取るようにわかります

 

銭湯は

オンとオフを切りかえる場

コミュニケーションの場

気配りを身につける場

 

読み終わると、大きなお風呂で手足を伸ばしてゆっくりしたくなりました

 

阿岐本組長の好きな言葉

「人は城、人は石垣、人は堀」

さすが、阿岐本組長

 

今日も何かを恩送り

ではお元気さまでいきましょう