こんにちは。お元気ですか?!
オリンピックで盛り上がる中、
韓国までは行けないけれどこちらへ行ってきました。
『KOREAN ARTBOOK & SOUVENIR FAIR』。
ZINEやミニコミ、同人誌、リトルプレスなど、
普通のお店には置いていない「自主制作の出版物」や、
普通の店に置いてはいても
普通の人はなかなか買わないような「ニッチな本」を置いている!
という大阪市此花区の『シカク』さんにて開催中。
代表の竹重さんが、韓国のアートブックフェアへ行き仕入れてこられた本と
蚤の市で見つけてこられた雑貨(干支のおちょこが可愛かった)が並びます。
★韓国出身のイラストレーター、ビョン・ヨングンさんによる
サイレントコミック「between winter and spring」。
日本を旅して出会った風景が描かれている。
直島や尾道、そして大阪も。
静かに時が過ぎているような感覚。
どこか寂しげなのは、
タイトルが示すように長い冬に春を待ちわびているかのよう・・・だからかもしれません。
★韓国の若い人たちの日常を描いた短編の漫画で綴られる本、『LITTLE ME』 。
眼鏡をかけた主人公の女の子のしぐさやきょとんとした表情の愛らしいこと。
絵から物語を想像しながらページをめくるのも楽しい、
けど、この本の内容を理解するために、ハングルを勉強したいなとも思えてくる。
★観た瞬間に衝撃を受けたのが、
dongwan Kookさんの「WHAT I PULLED FROM A SUNK FERRY」 。
2014年4月に韓国で起きたフェリー沈没事故から得たイメージをベースに描かれた
ドローイング作品集。
悲しいテーマ。でも、それを何種類もの色を使って鮮やかに描いている。
フェリーの窓やはしご、さらに客室の下へ下へ、船の底へと向かって、
ここからは、断面図のように、想像上の船の仕組みが、
様々な細い線や幾何学模様のようなもので描かれている。
それが、なにかが蠢いているようにも思えてくる。
とても、動きのある作品なのですが、
色鉛筆を使って描かれているので、優しく淡いタッチ。
それぞれの独自の目線には個性が溢れています。
でも、著者の方の興味や思い入れを想像していると、
全く遠い感覚ではなく、
日本にいる私たちとも重なるものがあって、
根底にある感覚が、近いのかなと思うと、嬉しくなりました。
それにしても、『シカク』さん、面白いお店です!!!
日本のZINEなども沢山並んでいます。
イカフライについての本。
きっとイカフライが好きすぎる方が書かれたのでしょう。
こだわりや熱意が感じられる本ばかり。
『シカク出版』として書籍の出版も。