ほくろと思っていた皮膚のできものが、皮膚癌であった症例をご紹介します。
患者さまは、特にかきむしったり、ぶつけたりした記憶がないのに、できものから出血が止まらないとのことで来院されました。
もともと抗血小板薬を内服しているため、出血すると止まりにくい方でした。
きっかけが思い当たらない皮膚腫瘍からの出血に対して、皮膚悪性腫瘍の可能性を考えました。
耳の前にできた出血を伴う皮膚腫瘍
2日後皮膚腫瘍を切除し、組織検査を行いました。
組織結果は基底細胞癌という皮膚癌でした。
もともと癌の可能性があったため、腫瘍辺縁より約3mm離して切除したため、腫瘍は完全切除されていました。
本人はほくろと思っていたようですが、このように何か表現してくるときは
皮膚悪性腫瘍の可能性もあるため、早めに受診をお勧めします。