ほくろ治療は当院ではとても多い治療の一つです
ほくろは、母斑細胞というメラニンを作る細胞が増えてできる皮膚の良性腫瘍(できもの)です。
母斑細胞が作っているメラニンの量によって、平坦なものや盛り上がっているもの、色も黒色から濃い茶色、薄い茶色、肌色まで見え方は様々です。
以前はなかったのにほくろができている、最近ほくろが盛り上がってきた、と受診される方が多いです。
ほとんどの”ほくろ”は良性なのですが、まれに皮膚がんである悪性黒色腫や基底細胞癌がほくろに見えるときがあります。
確定的な診断となると、腫瘍を一部切除し、顕微鏡で細胞を調べる検査(病理検査)が必要です。
検査を希望される場合や悪性が疑われる場合は、全例手術治療となります。
通常のほくろの治療は、メスによる切除、炭酸ガスレーザーによる除去を行っています。場所や大きさを考えて、キズが少なくきれいな仕上がりになるように、適切な方法を使い分けて行います。
特に顔面など、見た目が重要な部位においては治療後の日常的ケアも大変重要になります。きずの治り方を含めて術後ケアの必要性を外来で説明しています。
下の症例は、ちょうどほうれいせんのあたりに、大きなほくろが気になり来院されました。
ほうれいせんの場所に、メスで切除する場合
線状のきずあとが、ほうれいせんじわに見えてしまう可能性があると判断し、炭酸ガスレーザーにて除去しました。
少しまだ赤みが残っていますが、もう少しすると赤みもとれてきれいに治ると思います。
キズが少なくきれいな仕上がりになるよう、考慮して治療を行っています
術前
術後3ヶ月
下の症例は、右眉毛の直上に大きなほくろが気になり来院されました。
母斑が再発しないメスによる外科的治療を希望されました。
眉の位置が少し上がる可能性がありましたが、位置の変化はなく、キズもとてもきれいに治りました
術前
術後5ヶ月