あざの治療

 

顔面にできるあざについてお話をしたいと思います。

黒みの強い色調なので少し目立ってしまうあざに太田母斑というあざがあります。

1939年に太田 正雄(おおた まさお)医師が世界で初めて発見したことから、この名称が付けられました。

好発部位は額や目の周辺、頬、鼻、耳などです。多くは顔の左右いずれかに発生しますが、両側に生じる方もいます。

 

太田母斑には、“早発型遅発型があります。

早発型の場合、出生時に確認されることはまれで、多くは生後6か月以内に発症します。また遅発型の多くは思春期頃に生じますが、2040歳代になってから発症する方もいます。

成人後に発症した太田母斑は、後天性真皮メラノサイトーシス(ADMと呼ばれることもあります。

 

あざの色味は年齢とともに濃くなることもあり、自然に消えていくことはありませんショボーン

 

治療方法はQスイッチレーザーによる治療です。

シミと違いあざは治療後すぐに効果が現れるものではありません。照射後は徐々にメラニン色素が除去され、少しずつあざが薄くなっていくことが一般的です。この経過をみるために、通常照射後36か月は経過観察を行います。

なお、太田母斑に対するレーザー治療は1回の照射で済むことは少なく、平均して3回以上の照射が必要となる傾向があります。照射から36か月経過しても、あざが完全に消えていなかった場合、レーザーの再照射を検討します。

 

当院でも、太田母斑のレーザー治療を行っていますニコニコ

肝斑だと診断されて、内服治療を何年もしても改善せず、当院へいらしてあざと診断し、レーザー治療を行った患者さまが何名もいらっしゃいます。

 

下の症例はずっと悩み続けて当院にいらして、4回の治療できれいになった患者さまです。

お化粧で隠さなくてよくなり、大変満足されておられましたびっくりマーク笑い泣き

 

    照射前                  4回照射後