久しぶりの日本で、本屋に行くと新しい本の多いこと。 

この情報量ではフォトリーディングや速読へのニーズが増えるというのもむべなるかな。


そんな中でちょっと目についたので買ってみた本。 斉藤茂太さんの本。


パラパラめくってみて、「「元気な人」と「人を元気にする人」は同じようで違う。 」というのが気に入って買ってみた。


元気な人と一緒にいて自分も元気になる、とは限らない。 人を元気にする人は人のことを思いやれる人だ。(そして「元気なだけ」の人は自己中心であることが多い) というのはまさしくその通り、と思う。



実は最近自分の苦手な人、嫌いな人には2通りあるな、と思っていた。


一緒にいると、疲れてエネルギーが吸い取られてしまう人。


一緒にいるとムっとして反発する人。


どっちも「苦手」なんだけれど、実は大きな違いがある。


一緒にいて「ムっとして反発する人」というのは意外に後で仲良くなれることが多かったりする。 


NLPの考え方の中に「Perception is Projection」というのがある。

訳すると「人はあなたの鏡」とでも言うのだろうか。 つまり人を見て腹が立つときは実は自分の中のある要素を見ていることが多い、というもので、ユング心理学に基づいた考え方なのである。


これはあたってるなと思うのは「なんかしゃくに障る人」って自分の中のスイッチを押されているからこそムッっとすることが多い。似てるか、正反対かいずれの場合もあるだろうが、あえて近寄ってみると、すごくいい人じゃない、ということが結構(私の場合は)よくあるのである。(近寄ってみる方法については、次回お話します)


一方、一緒にいると疲れてエネルギーが吸い取られてしまう人、これはあまり近寄らないことにしている。

たいていの場合は自己中心的な人が多いように思う。本人にはほとんどの場合悪気がないのだが、一緒にいると一方通行で電池が放電してしまうように、エネルギー切れになってしまうのである。

(ちなみに、「しゃくに障る人」の場合、逆にアドレナリンが出るのでエネルギー切れにはならないのも面白いところ)


そういう人と「相手は悪気がないのだし、うまくやろう」と努力すればするほど自分のエネルギーが枯渇していく。 (何しろ相手は気にしていないのだから) そうすると本来大切な人にまで、「疲れた自分」で接してしまうことにもなりかねない。 大切な人を幸せにするためには自分がOKであることがとても大切である。 


逆にそういう人に「まあほどほどでいいや。 別に親友でもないし」と割り切ったほうが、自分の状態もよくなり、関係もうまくいったりすることがある。


この、ある意味自己中心的考え方(自分のエネルギーを吸い取る人とはほどほどに)と、Let Go(別にかまわない、という割り切り) をしてから、自分はもの凄く楽になったと思う。


この斉藤茂太さんの本にはそのほかにも、含蓄のある言葉がたくさん入っている。


本を買うたびに、「500円(実際には552円)で、こんなにたくさんの学びがある。 一方、昨日買ったあの洋服はなんだったんだろう)」と投資対効果に思いを馳せてしまうのである。