昨日、この子の命を終わらせました。

 
 

 
ニワトリを飼うというプロジェクトが立ち上がった際、メスを3羽、とうのがそもそもの計画でした。その後5羽のヒヨコが生まれて、2羽がオス。1羽は数ヶ月前に夫が絞めて、家族でいただきました。もう1羽のこのオスは、とにかく美しい。メスを何となく守ってくれてもいる。キープしていたっていいよね?ってしばらく飼ってました。ご近所さんの、鳴き声気にならないよーって言ってくれる優しさに甘え。そして、一通り周りのご近所さんには、卵もあげたからいいよね、っていう自分たちの言い訳を自分たちで信じて。
 
でも朝、太陽が登る時間が早くなり、最近は3時50分から鳴くように。。。。夫が、自分の家のニワトリじゃなかったら、うるさいなーって、やっぱり思うと思う。。。と。
 
そして、最近攻撃的になってきていて、私はしょっちゅう攻撃されるようになっていました。その度に私も腰低くして威嚇のポーズ取って、あっちに追いやったり。でも一昨日はがっつり噛まれて大きな擦り傷のようなものが。。。
 
もう、飼ってはいられないよねって。私を攻撃したからじゃないけど、でも近所の子どもたちもニワトリ見に来るし、誰か怪我でもさせたら一大事だし。
 
前回は夫が1人で全てやってくれたのですが、今回は立ち会いました。
 
ここからは生々しいので、苦手な方はこの先読み進めるのはお控えください。
 
前回は、足縛って吊るして喉を切ったそうです。切られたあと吊るされたまま、かなりバタバタしたそうでう。
 
今回は頭を叩いて気絶させてからやろう、と。パイ生地を伸ばす大きなめん棒で夫が雄鶏の頭を強く打つ、という計画。
 
この日、朝、ニワトリエリアから出してたくさん家の周りの雑草を食べさせてました。そして夕方、この雄鶏だけを雑草食べさせエリアに連れてきました。オスはなんとなくそわそわ。あれ?なんで僕だけ?他のメスたちは来ないの?なんか空気おかしくない?って思っている感じが伝わってくる。でも一生懸命冷静にしている感じも伝わってくる。そして夫がめん棒振り上げて強打の一撃。
 
いやー。。。。辛かった。心臓がバクバクしました。多分一撃で脳みそつぶれてクビが折れたっぽいので、もうその時点で意識はないと思うのですが、クビを切っても走るというニワトリ。クビががくんとしたままバタバタとのたうち回るんです。鳴き声はしません。ただバタバタと。そしたら、その様子は見えない場所にいる3羽のメスたちが一斉に鳴き始めました。こんな鳴き方したことないってくらい激しく。胸がぎゅーって苦しくなりました。その後つるして首を切って血を出す。
 
その時、単身赴任でこの街に1人で住んでいる友人がやってきました。ニワトリ絞めると言ったら見たいって。この友人のご家族は西欧国に住んでおり、ニワトリとアヒルも飼っているらしく、鶏も何度も絞めたことがあるそうです。その間に夫が大きな鍋でお湯を茹でて(沸騰するほど熱くはない)、少しだけ食器用洗剤を入れ(友人のアドバイス。羽の油分を取るため)、その鍋に10秒3回鶏をつけ洗う。
 
その後もくもくと夫と友人と私で羽をむしりました。面白いほどきれいにぶちぶちと抜けるんです。その後は家の中に入り、夫が綺麗にさばきます。砂肝とレバーと心臓以外の内臓は取り除く。中国や東南アジアでは鶏足食べるけど、あれ、どうも食べる気になれないので、そちらもさようならしました。残った毛はバーナーで焼く。
 
夕方、夫と二人で雄鶏を思って、よく雑草を食べさせていた場所の近くに座ってビールを飲みながら感謝の気持ちを持ってご冥福をお祈りしました。
 
綺麗なお肉の写真を載せます。これも人によっては気分が悪いかしら?



釣った魚を殺すのにためらいはないのに、生きている貝を茹でることもためらいがないのに。鶏を殺すのは、なかなか心にがつんと来ます。でもそうやって私たちは命をいただいているわけで、それは愛着持って飼っていた鶏も、スーパーで売られている鶏も、魚も貝も同じなんですよね。
 
残ったメスたちは、多分困惑はしたかもしれませんが、今は無理やり交尾をしてくるオスもいなくなり、3羽で穏やかに暮らしています。メスからいただく卵にも感謝を込めて。ウフラコック、最高です。