今日は娘と娘の親友を連れ、葉山近代美術館に行ってまいりました。


展示は、芥川龍之介と美の世界



また、マニアックな。。。この美術館、結構マニアックです。今回も絶対子ども楽しまんでしょーって思ったんですけどね、私がどうしても行きたくてね。

芥川龍之介の手紙の原稿とか、初版の本の装丁した画家の絵や、当時芥川龍之介や夏目漱石やらと交流のあった画家や作家などとの手紙や、菅虎雄という人(知らなかったのですが)の書など、地味だけど私はめっちゃ楽しかったー。

この菅虎雄という方が、芥川龍之介の本のタイトル、羅生門という文字を書いたそう。

こちらはネットから。写真NGだったもので。

なんとも不思議なんですけど、芥川龍之介の直筆の手紙や、或阿呆の一生の原稿とか、汚い字でなぐり書きされているものを眺めていたら、なんだかゾクゾクしぐーっと熱くなる思いがしたんですよね。芥川龍之介好きの文学少女っていうわけではないんですけど、ね。笑。

でも、それなりに思い出ってありますよね。昔、NHKの紙芝居番組で、芥川龍之介の蜘蛛の糸が放送されていて、私はまだ3歳か4歳だったと思うのですが、それを見て、トラウマ級の恐怖を抱いて夜怖くて眠れない、なんてこともありました。夜眠れなかったというエピソードは自分で覚えていたわけじゃないけど、母が今でも芥川龍之介といえばで、その話をします。私は男が細い蜘蛛の糸を登って行って、それが切れるシーンを今でも覚えていますねー。そんな蜘蛛の糸のワンシーンを描いた大きな油絵もありました。恐ろしい絵。その絵を前に、ガールズに蜘蛛の糸の話を聞かせましたが、あっそ、って感じ。。。

羅生門は高校の国語の教科書にありましたね。課題で、身ぐるみ剥がされて老婆が置き去りにされた後の続きの物語を書くってものがあり、どんな話を作ったか全ては覚えていませんが、その老婆が一種の怪物のようになるような話を作りました。羅生門と言うと、羅生門の暗闇の中にいる異様に目の光った老婆のイメージが頭に浮かぶのですが、それは羅生門の小説の中にあったイメージなのか、自分が作った話の方にあったイメージなのか、わからなくなります。

ということで、気が向いた時にチビチビ読もうと、美術館のミュージアムショップで買ってきました。


今回、美術館の様々な場所に、芥川龍之介が書いたカッパの絵が全部5つ隠れてて、全部見つけたら何かプレゼントって企画があり、娘たちはそれを見つけることばかりに夢中。

こんな感じ。

見つけてしまったら、外で遊んでていい?って。



お腹空いたから、美術館レストラン入りましたが、コスパの悪いランチとなりました。まー、眺めは良い。


帰り道、ランチ食べたのにお腹空いたーって、三角屋根によって、またサンドイッチ食べてから、帰宅しました。


芥川龍之介の自死の理由。僕の将来に対するただぼんやりとした不安。

ぼんやりとも不安がない、凡人な自分が私は嬉しいです。

そんな葉山と芥川龍之介を、薪ストーブの前でノンアルしながらブログ書いてましたとさ。

今日はアサヒなり