長野は湯田中に宿泊し、車で30分くらいの志賀高原でスキーという3連休を過ごしました。


野沢温泉とか白馬とか、外国人スキーヤーも増え増え、何ヶ月も前から探さないと、2月の3連休に宿なんて見つかりません。なのでスキー場まで車で少し距離のある、こんな温泉郷に宿を取ったわけですが、そのお陰で素晴らしい体験が出来ました。


いくら人気のリゾートでは無いにせよ、3家族9名で行動するとなると、ディナーの予約もしておかないと、ディナー難民になるかな、と思って2か月前に宿の近くの良さげなレストランを予約しておきました。温泉街にあるビストロを。


当日場所を見てみたら、あれ?意外に遠かった。1.8kmの距離。みんなで歩こうか、と歩くことに。湯田中を離れ、暗い道を通り、レストランを予約した私は少し不安に。みんな、歩くのも気持ちいいよねーなんて言いつつも、ずいぶん歩かせるな、って思ったはず。


着いたレストランは、何とも可愛くてセンスのよいレストラン。若い日本人夫婦が営んでいます。



可愛らしい花がらの壁にはアルザスのお料理本が並んでる。

コース1つだけ。選ばずにお料理が出てきます。まずはシャルキュトリープレート。

フランス人たちがこぞってびっくりしたシャルキュトリープレートはこちら。

上から時計回りにブダンノワール、キジのパテ、鹿のソシソン、イノシシのリエット、そして真ん中は川魚のなんとか。ジビエは全てシェフの奥さまのお父さんが捕ったものなんだとか。

続いて、シュークルートと岩魚。シュークルートと言えばソーセージとお肉の塊と思いきや、お魚と合うじゃないですか。何でもシュークルートポワソンはアルザス料理として有名なんだとか。シェフは5年ほどアルザスのレストランで修行をしており、奥さまもアルザスやリヨンに住んでいたことがあるんですって。


一緒にいたフランス人の友人は、とあるハイブランドの日本のヘッドをしており、東京の美味しいフレンチレストランもよく知ってますが、こんなレベルの高いレストランにこんな場所で出会うなんて、って何度も何度も言って感動しておりました。彼だけではなく、全員で驚きっぱなし。お店を選んだ私はスター扱い。笑

お口直しにフキノトウとキウイのグラニテ。フキノトウの苦みとキウイがよく合うこと。


メインが来て、みんなおったまげーーー。

カモシカとクマのパイ包みに、ウズラののったサラダ。なんというボリューム。何という美味しさ。


最後はアルザスベニエとアイスクリーム。このアイスクリームがビーツと柚子、そしてなんと春菊がちらしてあります。口の中のマリアージュに感嘆です。


味のセンスもお皿のセンスも、信じられないくらいの洗練さ。

悔やまれるのが禁酒中だったこと。でもワインのセレクションも素晴らしかったようです。でも頂いたノンアルビールも美味しかった。


お店を後にしてから、お店のある通りを歩いてみたら、どうやらここは湯田中の隣の温泉街で、渋温泉という場所だと知りました。事前情報何もなく迷い込んだ渋温泉は。。。

まるでそこは、千と千尋の神隠しの世界。





また帰り道、暗い道をテクテク歩きながら、なんか夢を見てたかな?振り返ったらもうあの場所は無いんじゃないんだろうか。なんてみんなで話していたくらい、突然現れた素晴らしすぎるレストランに、突然現れた不思議な温泉街。

子どもたちはデザートの前にお店を一度出て、こんな場所で遊んでいました。

その後また2km近く歩いて湯田中に戻りました。

スキーはもちろん楽しかったけど、大人たちはみんなこのディナーが旅の一番の思い出だな、と言っておりました。

おまけ。

3日目はスキーはせずに、スノーモンキーを見に地獄谷へ。

こんな道を歩いて歩いてーーー






温泉に入りながらおサルが人間を観察する場所です。笑

この顔。幸せそう。