わが家には大人になりつつある5羽のニワトリがおります。もうヒヨコとは言えないかなー。


5羽のうち、2羽が、オス。大きくなる過程でトサカの発達具合が明らかに早く、そこがオスの判別要素でした。プロは生まれた時にお尻の穴を見て判別できるみたいですが、小さいヒヨコのお尻の穴を覗くのは怖くて、ある程度大きくなるのを待ちました。


そして見ていると、オスってやっぱりオスらしいんですよね。胸を張って羽に空気いれて体を大きく見せて歩いたり、そして最初に生まれたオスに対して次に生まれたまだ小さいオスがちょっかい出して威嚇したりするんです。メスにはしないのに、オスにばかり。小さいのが胸張って立ち向かい、大きいのから威嚇返しされると背中丸めて逃げるのに、またすぐに近寄っていって威嚇する姿が可愛くて可愛くて。笑


そーそー、我々がそもそも何でニワトリ飼うことにしたのか?


それはわが家で消費する卵のフードチェーンおよびサプライチェーンで発生するCO2削減、および体に取り込む食の安全のためです。


なーーーーんちゃって。笑。

そんなこと本気で言い出したら、引きますよね。笑


もともとは夫のアイデア。ニワトリを飼って、卵をとって、って楽しいだろうな、って。義両親宅でも飼っていたことがあり(キツネにやられちゃってからは飼ってません)、ニワトリのいる風景っていいな、とは思いましたが夫が言い出すまでは、我が家でだなんて、あまり考えたことはありませんでした。


娘が小さかった頃、夫の実家で。


でもその案が浮上してからは、瞬間的に、いいじゃーん、それーーって思えました。


それからヒヨコをどうやって入手するか情報サーチし、そうこうしてる間に海外赴任になりこの案は持ち越され、そして帰任しやっと実行にうつしたのがこの秋。


ヒヨコを買ってくるのではなく、結局卵から孵すという壮大なプロジェクトに発展したわけです。次なる問題がオスをどうするか。ヒヨコを買って来た場合、メスだけ希望することが出来ますが、自分たちで孵すと選別できないですからね。


オスは早朝の雄叫びがご近所迷惑だし、有精卵にしてさらに孵化したいわけじゃないし。ある程度育ったらシメて食べるしか無いよね、って。それだってニワトリを飼うプロジェクトの1つの結果。


で、近所の子どもたちにも、ウメ家では、オスは殺して食べちゃうらしい、という話があっという間に広まり、何で食べちゃうの?って聞かれまくった週末の餅つき大会。笑。そして餅つき大会の後、見たい見たいと我が家にやってきて、見たら、可愛い、可愛い、なんで食べちゃうのーー?とまた聞かれる。笑


いやー、ホントのところ、私もこのオスたちに感情がもう芽生えてしまって、食べることが出来るんだろうかって思ってますよ。最初に孵化したオスは、手を差し出すと乗ってくるんです。そして足の裏は肉球的な肌感があり、そこから触れ合ってる気持ちになる。愛おしいです。


オスもキープして、有精卵作って、ニワトリ増やす?このご近所ならヒヨコ欲しいって言う人もいそうだなー。ご近所でうちよりも先にニワトリ飼っているうちの男の子は、メスしかいないから食べちゃうならオスもらいたいって申し出てくれたり。でもお母さんが、オスはちょっと、、、ってNG出てました


複雑ですねー。どうなるかなー。


それもこれも、複雑な感情やご近所さんとの会話も全て引っくるめて、このニワトリプロジェクトは素晴らしい試みだったと思ってます。まだまだ進行形ですけどね。


食育だなんてあまり意識して取り入れてませんが(だって、そもそもが、いい食材使った、手作りふんだんな、美味しい家庭料理、もしくは質の良いレストランでしかうちの娘は食べてませんものーーーーオホホホホホ。オイ。笑)まさにこのニワトリプロジェクトはかなり濃厚な食育ですね。娘だけではなく、夫と私にも学びの宝庫です。


食べちゃう?はい、きっと。でもそれは結果じゃなくてまだまだプロセスです。本来の目的であった、生みたての卵とることだって、結果じゃなくまだまだプロセスでしょう。


昨日の夜お隣日仏ファミリーと一緒に我が家でさくっと夕飯。リビングにニワトリ連れてきて子どもたちは戯れてました。






そんな、ペットではなく、家畜のいる生活を楽しんでます。