昨日、とある集まりに参加いたしました。15名程度の参加者の小さな会。そこにゲストでいらしていたのが、篠田真貴子さん。いらっしゃると聞いても、存じていなかったので事前にリサーチ。


糸井重里さんが社長をやられている、ほぼ日という会社の執行役員を2019年までやられていて、その後はユニークな活躍をされているアラフィフ女性です。


日経ウーマンに連載でインタビューが載っており、それを読ませていただいたら、なーんて素敵な女性。彼女の言葉でメモっておきたい箇所があり、久々に自分の何でも書き込み手帳を開きました。


彼女は2019年にほぼ日を50歳で退職されてます。その後1年3ヶ月は、彼女の言葉を使うと、ジョブレスとなりました。まー、無職ですね。次の計画もなく。


ただの、篠田真貴子に立ち戻った時に何を感じるか、何を志向するのか、いっぺんまっさらな更地になって次を考えたいと思ったらしいです。


そんなステータスを手に入れられるって、それまでにしっかり何かを築いてきたからですよね。肩書と共に。更地の自分で考える、ってステータス、いいなーって思いました。私も50歳になったらそういう日を迎えたいなーって。


50歳の私はネット検索したら実績が出てくるような華々しいキャリアは持てていないでしょうが、50歳で、よし、会社から与えられてる肩書でやれることはやった。更地になってウメという人間のネクストステージを思う存分の期間かけて考えよう。みたいなステータスを手に入れたい。


そして篠田さんが30代の頃出会った言葉で常に心がけているというものにも、共感いたしました。


それは、迷ったら見晴らしのいい場所を選びなさい。


誰かの本に書いていた言葉らしいけど、、、そこメモらなかった。笑


つまりは、すでに誰かが作り上げた完成物があまりないような、これからどうなるのかわからないような場所の方が未来を自分で作れる、ということのようです。


これもいい考え方。私もそうしていきたいし、なんとなくこれまでのキャリアを見てみたら、何となくそうなってきたような気がしています。20代の時、ポーンと放り込まれた、まだまだ海のものとも山のものとも判別つかないプロジェクトがきっかけだったかも。そこを軸に、そのプロジェクトに派生するような、でも未知の前例がないものをやることが自然と多くなり、今は何となくその道の人と見られるようになったのが結局自分の自信になってる。あと8年くらいこのまま頑張ったら、きっと肩書を失っても、さーて、私何を感じるかな、どんな志向を持っているかな、どんな仲間とつながればいいかな、ってきっと見晴らしのいい場所に登っていく気力と体力がついてるんじゃないだろうか。


ところで、”登る“で最近思ってることなんですけどね、最近、山道も走って登れるようになってきてるんですけど、物理的体力や心臓の強さって、精神的な体力や心臓の強さを強化することのサポートになっているんじゃないかって思うんです。最近心と体が伴奏してる感覚があります。


と、まー、事前リサーチを経て昨日ご本人にお会いしたら、それはそれは可愛らしい女性。小さくて、ずっと笑顔で、たくさん笑って。日経ウーマンの記事読んで、お会いできることを楽しみに楽しみにしてましたーって気持ち伝えて、たくさん質問させていただき、いい言葉を聞いて、お名刺まで交換しちゃった。嬉しい。


よく会社で女性のロールモデルがいない、ということを働く女性の悩みとして聞くことがあります。でも、ある人は、ロールモデルがいない方がやりやすい、と、自分で自由なキャリアを作ることが出来たから、ということをおっしゃっていたスーパーハイキャリアな女性もいましたし、ロールモデルは1人じゃなくていい、いろんな人のロールモデルにしたい所だけつまみ食いすればいい、というスーパーハイキャリアな女性もいました。


私はつまみ食いしたいタイプ。私がいいなーと思う思想だけもらって、もしくは私が思っていたようなことを考えていたスーパーハイキャリアな女性の言葉に励まされて、私はやっぱりこれでいいんだって確かめながら、今は今の仕事を続け、50歳くらいで納得した上で自分自身を更地に戻すことが出来たなら、それが私のミッドタームゴールでしょう。そしてその先のロングタームゴールは更地期間で再構築したい。


そんなことを感じた夜でした。