夫がよく、Woke (ウォーク。つまりお目覚め文化)の行き過ぎがやばいと毒を吐いてます。そのうち、ベルサイユ宮殿前のルイ14世像が取り払われてジョージフロイドの像に置き換わる日も近い、なんて冗談も。

 

先日、カナダ人の友人マーティンがうちに来ました。みなさん、覚えてますよね?ベルサイユにも来てくれたマーティン。(知らんよって?笑)

 

マーティンが、唐突にYou guys, what do you think about woke?とネタをふってきました。

 

マーティンとの会話の内容に入る前に、つい最近、こんなニュースを目にしました。悪名高きピカソをキャンセルすべきか?と。ここでのキャンセルの意味は、wokeとほぼ同様の意味で使われる、Cancel Cultureから来ていると思われます。近年、ジェンダー問題とか人種問題とかになりえるものにノーを突き付ける風潮のことですね。今年はピカソ死後50周年。そんな今、ピカソをボイコットすべきかいなか?という記事です。え?え?よくわからない。ですよねー?なぜか。ピカソはマスキュリンで女性軽視で、社会病質者で、ナルシストで、カリスマ性のあるマニュピレーター。さらにアフリカのアートの盗人だと。。。

 

ピカソに限らず、はるか昔の著名人の発言など取り上げて、彼はレイシストだったとか、女性蔑視だったとか、まさにWokeな論調が増えていて、まったくもっと馬鹿げているとは思ってましたが、その矛先がピカソまで?50年前に90歳くらいでなくなっている人ですよ?今の基準で考えたらあり得ないような発言や女性関係だってあったことでしょう。

 

まさにWokeの行き過ぎ加減を表しているニュースだと思いました。

 

マーティンとの会話に戻ると、夫はまず。カナダはWokeの発端だろ?と。カナダで数年前、図書館にある差別主義的作品を燃やすという行動がありました。何十年、中には百年以上前に書かれた作品なんて、全て今の基準で言えば差別的と判断される内容があることでしょう。しかしそれは当時の芸術であり、それを燃やすだなんて愚かな行動なんだろう、、、と。それをWokeな人々は、自分のマインドは今一番正しいことであり、崇高である、Wokeを否定する人=差別主義者だと思っているところが怖いです。

 

そして夫は、彼なりの自論をだだだーーーっと話しておりましたが、どうしても夫の内容は過激になりがちだからここで記載は控えさせていただきます。。。ただ、アートや音楽やスポーツや自然を愛することなど、努力も何もしたことがない弱い人間こそがウォークを煽っている、との考えのよう。


さて、日本は?


今回購入した手塚治虫、火の鳥の巻末にこんなことが書かれています。




素晴らしい正しい対応だな、と嬉しくなりました。


でも、日本帰国しまわりを見渡し思うことは、もう少し目覚めても(woke)いーんじゃ、、、って。


JRの中の動画広告で、競艇の広告を見るたび不快です。若い女子競艇選手と中村獅童が出てるのですが、中村獅童が、アザキュン!とか、なんとかキュン!とかやってるんです。50近いおっさんが、20歳そこそこの女の子にキュン!してる広告を疑問もなく流しちゃう感覚。


世の中の行き過ぎwokeに辟易しつつも、もうちょっとだけ、、、目覚めよ日本!って思いました。


はい、海外帰りあるあるな感じでーー!笑