おじさんへの「さしすせそ」について、幼馴染のゆっちゃんから、面白すぎー!とお褒めのLINEをいただいたと同時に、でもそれが使えるのは若い子だけで、おばさんじゃもう使えないんじゃ、、、と言われてしまいました。はい、私、自分がおばさんになったことをいつも、ついつい忘れてしまうんですよね。テヘ。

 

今日は別の話。

 

ベルサイユに住むインド人の同僚夫婦と先日食事をしました。彼の奥さんが私に最近会ってないから会いたいと言っている。今晩ディナーどう?と突然お誘いがあり、行こう行こう!と。約束って、突然の方が合わせられたりしますよね。予定立てようとするとなかなか合わないから。結局うちの夫も娘も一緒に。

 

で、彼の奥さんが結構強烈キャラなのです。その彼女は私のことが好きだそうです。私も彼女のこと好きですけど、毎日会うのは無理だとおもいます。笑。うちの夫も何度か私の同僚夫婦に会ってますが、最後に会った時に、彼女にちょっと辟易した様子を見せていたから、ディナーの前に、夫に、優しくしてね。と念を押しておきました。え?優しくしてるじゃん、と言ってましたけど。。。うーん。

 

どんな強烈キャラかと言いますと、自信が凄い!実際すごいなーと思うのです。私の同僚も奥さんもインドの同じ地域出身で、インドで同じ工学系の大学を出て、その後それぞれ就職し、フランスで二人とも同じMBA有名校でMBAを取得したエリート夫婦。

 

で、彼女のすごいところは、MBA取得後にフランスで就職し、コロナ禍で会社辞めて、それまでフランスに住んでいながらフランス語を勉強する機会が無かったことを嘆き(学校も会社も英語)、1年間フランス語を集中して勉強し、1年でDALFという試験のC1を合格し、今はトップクラスのコンサルファームでフランス語で仕事をしているという強者。その1年間でフランス語の本を100冊くらい読んだと言っておりました。ちなみにDALF C1というんは、フランス語で修士課程を取ったり、フランス語を使って仕事をするのに必要なレベルだとか。

 

彼女はそんな自分に自信たー-っぷり!ディナー中にどんな会話をしていても、自分の話に置き換えます。笑。私の同僚も、会社の中では本当賢く、冷静で仕事が出来る人なのですが、彼女の前だといつも彼の発言は遮られる。本人は笑ってますけどね。彼女のことを誇りに思っている感が伝わります。

 

で、私の同僚は、6歳から11歳までインドでチェスを習っていたらしく、子どもの頃は大会にも何度も出ていたとか。私の娘と一度チェス対決もしてくれたり、娘のチェス大会があるというと、いつも結果を気にしていてくれます。

 

ディナー中は、うちの夫が興味津々に、同僚にインドのチェス教育について話しを聞こうとしてるのですが、彼の奥さんが、いやー、もー、全て持ってく持ってく!笑。チェスとコンサルは似ているの。と言って自分のコンサルの話をしたり。持ってくねー--!!って私は笑っちゃいましたけど、夫はたまに無視して話続けたりしてました。

 

そこから、インドって強いスポーツが無いよねーって話になり、そこから教育の話になりました。インドではある階級以上の親は子どもにとにかく勉強だけさせる。スポーツとか音楽とか西洋でエリートのたしなみとされているようなものには目も触れず、とにかくエンジニアやその他医者など理系で良いとされている学校に入れるべく勉強だけさせるのだとか。スポーツをやりたかったり音楽をやりたい人は、まずエンジニアの学校を出た後に始める、と。

 

結果国としてスポーツとか音楽とか、秀でた人が少ない。あれだけ人口いるのにねー。私の同僚も、チェスは11歳で辞めさせられたし、卓球が上手でナショナルの選抜チームに推薦されたけど、親から反対されて辞めたんだとか。勉強の時間がなくなるから。

 

それもどうなんだろう・・・・・。彼らはヨーロッパに住んで既に長く、西洋風の考え方が今ではしみ込んでいるため、こういうインドの教育の良くない点も理解しつつ、でもインドにいたなら、他がそうしているから同じようにしないと選択肢がなくなるのだ、という話をしておりました。

 

子どもの教育って、住んでいる場所の良しとされる王道に乗らないと、将来子どもが負け犬になってしまうという恐怖があるので、周りの声や様子を無視するって難しいですよね。で、王道を選ばない人がたどり着く場所には、平均の人がいるのではなく、“悪い”人しかいない状況になってしまうから、余計そこには行かせられない、という強迫観念も沸いてくる。日本でも東京神奈川の中学受験がそういう状況なんじゃないかと思います。それ以外の地域はそこまでもないと思うのですが。地方はもう少しゆとりがある。

 

でも、小さい頃から塾に行かせる、家庭教師付ける、語学にもぬかりなく、最近はスポーツが脳を鍛えるという研究結果も周知されてきているので、スポーツも大事!となる。結果いい先生につけてスポーツを習わせる。これで我が子は成功した良い人生を送れるのである!!と教育熱心な親たちは考えるのでしょう。でも、スポーツが大事です、って”上手に”スポーツをすることや大会で実績を上げて内申書に反映させるのではなく、本質は体力をつけることや、スポーツの要素にある状況判断力の強化って部分が大事なんだと思うんですけどねー・・・・

 

15歳くらいまでは、放課後は野山駆け回ったり、海で遊んだり、やりたいスポーツがあればそれに打ち込み、チェスが好きならチェスさらせて、ピアノが好きならピアノ好きなだけ弾かせて、好きな本を読んで、ってやらせてあげられたらいいのに。16歳や17歳くらいになり、どんな勉強がしたいか考えて、そこから集中して勉強して、大学なり、学べることが学べる学校に行く、ってなことを子どもに許してあげられる環境ならいいのにって思います。16歳くらいまで上記のように過ごしていたら、知力と体力は、その後高等な勉学に耐えられるだけ強くなっていて、さらにその後の人生も切り開いていける力がついているって思うんですけど。

 

なーんてそれは理想論。

 

 発展し過ぎましたがインド人同僚夫婦と話しながらますます理想とする教育に思いを馳せてしまいました。