会社の海外駐在女子座談会がありました。

インドやらエジプトやら、ハードな国で

女子一人何年も渡り歩いて現在はドバイに

いるバリキャリ先輩が発案者。

フランス生まれフランス育ちの日本人で

こちらも女子一人いろんな国に長年駐在

してる私の同期と、また複数国女子一人

で駐在している年下女子2人と私の5人。

 

いやー、戦士のように働く彼女たちと、

私のなんちゃってバリキャリぶりで緩く

送ってる海外駐在生活では、なんだか

私の存在が申し訳ない気持ちはしつつ、

なかなか彼女たちとの会話は楽しい!

 

今日のテーマはですね、バイアスについて。

先日3月8日のInternational Woman Dayでは、

ドバイのオフィスでは社員全員に冊子が配布され

女性に対する無意識のバイアスにはこのような

ものがあります、みなさん気を付けてください、

という内容がその中にあったそうです。

 

その中で自分たちが受けた、女性だから、とか

日本人だから、とか違和感を覚えたエピソードを

話しながら、どういうことができるのかなー

なんて会話をしていました。

意外というか当然というか、海外にいるよりも

女性であることへのバイアス発言は、日本に

いる方がよく受けるって話も出ました。

 

バイアスねー・・・

 

ハーバードビジネスレビューとかで配信される

論文で、性差によるバイアスみたいな記事って

結構あって、その中で私が覚えているものでも

以下のような有名が記事があります。

 

例えば、同じ履歴書だけど、一つは名前を

Andyという男性名にして、一つはAndrea

という女性名にする。

(正確にどの名前を使っていたかは忘れました)

学歴や経歴は全く同じで名前だけが違うけど、

男性の名前の方が女性の名前よりも、

オファーされる給料が何%だか高い

という実験。

 

はたまた、オーケストラのオーディションで、

演奏者をパーテーションで見えなくして行った

場合と普通に見えるようにした行った場合、

見えない場合の方が女性の採用率が上がる、

という実験。

 

いかに性差によるバイアスが働いているかが

わかりますよね。

 

でもね、バイアスを持つなといくら言われたって、

それを取り除くことは本当に難しいと思います。

 

女性である自分たちだって、バイアス持ってる

でしょ?会社で仕事して、同期入社だとわかった

瞬間に、親近感がわいて、他の人よりちょっと

いい人みたいな気持ちになったり、同じ大学だか

らあいつ頼れる、みたいなバイアスが働いたり。

フランスで感じの悪い店員にあたった時に、

フランス人だから仕方ないか、とか思ったり。

 

バイアスは絶対にかかる。

 

じゃー、仕方ないね。。。。

で終わるんじゃなくて、バイアスが

かかってますよって気がつくだけで

結構違うと思うのです。ドバイで配られた

冊子のように、こういうのはバイアスですよ

そのバイアスに気が付きましょうね!

って啓蒙するのって結構有効なのかな。

と。

 

でも、そういうバイアスかかった対応を

受けた時、どうする?って話にもなったの

ですが、結論は、自分は自分。女性でも、

日本人でも、多少のバイアスによって受ける

扱いの違いはあれども、自分の弱みだと

思う部分が、また違う文化や集団の中で

急に強みに代わることはない。

私は女性で日本人で、こういう人なのですと

割り切って、自分のままでいるってことが

結局今できることかなーって。

 

私は彼女たちのように企業の中でバリバリ

戦っていくという気持ちはとうに失せて

しまって、いつどういう形でドロップアウト

できるか、なんてことを考えちゃって

いる人ですが、それでも海外で戦う

彼女たちとの話には気づきがいっぱい

だったし、私はこういう議論が結構好き

だなーと思ったのでした。

 

みなさん、バイアスの色眼鏡を

かけてませんか?フランス人は、

とか日本人は、とか女性は、とかいう

フレーズを恥ずかしい形で使ってませんか?


バイアス自体を取り除くのはなかなか

難しい話でも、今私バイアスかかってるな、

と自分で気がつけるくらいには、気を配っ

ていたいと思うし、バイアスかけら

れたところで私は私なんだから、何か?

くらいの気持ちを持ち合わせていたい。

そんなことを考えた座談会でした。