学生生活最後。涙涙の卒業展。 | ヘアメイクしだっちの日記/歯朶原諭子

学生生活最後。涙涙の卒業展。

去年末から、
バンタンデザイン研究所というスクールの
ヘアメイク2年生の卒業作品の指導を担当することになり、先日そのショーが終わりました。

学生生活最後の作品に関わるということで、
私自身も緊張感をもって毎授業取り組んできました。

バックヤードに、これまで準備してきた作品や材料が並び、いよいよ本番か…
という緊迫した空気。

デザイン画を何度も何度も書き直してやっと完成した作品、
完成したけど途中で、壊れてやり直した作品、
モデルがなかなか見つからず、ギリギリで決定した作品、
最初から最後までやりたいことを貫いた作品、
想像以上に技術の難しい作品、
材料費が馬鹿ほど高い作品、
衣装のパターンから全て作られた作品、
ひとりで12体も作ったチームワークがなす作品など。

それぞれがこれまで苦しい思いをしてきてやっとこさ完成した作品群。

前日にステージで練習して、
全然うまくいかなくて、
「当日大丈夫なのか?!」
ってインカムからディレクター、音響さん、照明さんの声が聞こえてきて…
本当に悔しかったです。

その後、みんなで話し合って、
当日は朝練をすることになりました。

会場は大阪の北加賀屋駅から徒歩10分ほど。
和歌山や兵庫からきてる学生やモデルさんからしたらけして近い現場ではありません。
だけど、誰も嫌な顔しませんでした。

こんなにやる気漲る悟り世代を私は初めて見ました。

朝練の成果、
リハーサルは無事に終了。

そして本番。

私はランウェイのトップ付近でキュー出しのため、
ストップウォッチを握って待機していました。

この時、心臓はばくばくです。
自分のショーの時と比較にならないほど手が震えました。

ショーは所々失敗はあったものの、
お客様の拍手喝采を聞いて無事に終えることができました。

控え室に大急ぎで戻ると、
泣いてる生徒もいるし、ニコニコした生徒もいました。

反省は山盛りです。

だけど、本番めちゃくちゃかっこよかったです。

個々に悔いや反省はあるにしても、
観に来てくれたお客様から
「ヘアメイク科すごくよかった!」
って色々なお褒めの言葉を聞いて、私自身はホッとしました。

ショーの音楽を担当してくださったRikiyaさんと、
衣装のアドバイスからスタイリングまでしてくださったMAYAさんも観に来て下さり、「かっこよかったよ!学生の頑張る姿に刺激を受けました」という嬉しいお言葉をいただきました。

「モデルが見つからない」と悩む生徒のため、
snsで呼びかけたところ、集まってくださった、
モデルスクールセンスの楠井さん
役者のしょうこ先生
メイちゃんアカネちゃん姉妹
昔お世話になっていた雑誌編集者の出口さん
そして従兄弟ののぶに〜
ほんとうにありがとうございます!!

そして、関わってくださったモデルのみなさんが
笑顔で帰って行くのを見届けて、さらに緊張が解けました。

10年以上前、
初めてスクールの講師をさせていただいたのがバンタンデザイン研究所大阪校で、
まさか自分が卒業ショーの監修に入るなんて思ってもみませんでしたが、学生のショーがこんなに考えさせられる深い仕事で、終わってからもこれほどの余韻が食い込んでくるものとは思いもしませんでした。
 
オファーしてくださったバンタンの清水さん、内藤さん。
学生につきっきりでご指導された八児さん、中川さん。
良い経験をたくさんさせて頂き、ありがとうございました。

ショー終わっちゃった…。
みんなにまたいつか会いたいな。

photo by のぶに〜(ゾンビ役でこの度も出演)