5月のGW後のある日のこと。
家のどこかから子猫の必死の鳴き声が聞こえた。
色々探してみたところ どうやら物置らしい事がわかった。
鍵を開けて入って見るも姿はないのだが声は凄く聞こえる。
物置の外?と回ってみるがやはり中からしか聞こえないのだ。
やがて声の発生源は物置と外壁の間の隙間だということに気付く。
そうこうするうちに鳴き声もだんだん弱くなっているような気がして気が気じゃない。
そこに、板一枚の向こうにいるのはわかっているのに何もできないのがもどかしい。
流石に私に壁を破る能力はなく(笑)家族が夕方帰ってから破ってもらった。
鳴きすぎて疲れていたけどまあまあイケてるお嬢さんが現れた。
これが今のさとこちゃんである。
(別の部屋で猫4匹と暮らしてる)家族によるとさとこちゃんは生後1ヶ月くらいだそうな。
当初家族の猫ファミリーに入れて貰おうとした。
しかも同じ時期に生まれたであろう子猫と母猫がいる!
ついでに子供にして貰おうと虫のいいことを考え試みた。
が、シャーとみんなから言われ実力行使に出てきたので(笑)諦めた。
とりあえず猫用ミルクを与えてみるも飲まない。
このままでは死んでしまうし本当の母猫ちゃんはにゃあにゃあずっと呼びながら探してるし一旦返そうと決めた。
ちなみに母猫ちゃんだが彼女は白黒のいかにもという和猫ちゃんである。
経緯を知らなければさとこちゃんの母親だとは誰も思わないだろう。
経緯…我が家の天井でさとこちゃんと他の子を産んだらしい。
後日(さとこちゃんがもう一度落ちてくるまでの間)母猫ちゃんに瓜二つの子猫が私の部屋の押し入れの奥の壁の向こうに落ちていた。
この子も保護しようかと思ったがこちらは母猫ちゃんが連れて帰ったのでお任せした。
子猫は正確には何匹かはわからないが少なくとも母猫ちゃんに瓜二つな子猫とさとこちゃんがいるのは確かである。
さて返すことに決めたので(家族が)天井につながる点検口にさとこちゃんをそっと置く事に。
すると母猫ちゃんは無事くわえて連れて帰ったらしい(私は仕事で現場は見ていない)。
帰宅したらもういなかったので私はちょっとショックを受けていた(笑)。
(気分的にめでたくはないが)めでたしめでたし… とここで終わればさとこちゃんはうちの子になってなかった。
それから1週間後今度は玄関先で子猫の声がする!
出てみると玄関の前の歩道にさとこちゃんが落ちている!
うちの玄関先はすぐ歩道で、そのまたすぐに車道がある。
どうやら玄関のひさしの隅が母猫ちゃんの出入り口だったらしくお母さんにくっついて落ちたらしい。
まずいじゃん、これ。
すぐそばは車道だし、上にはカラスが手ぐすね引いて待ってる。
慌てて拾って家の中へ保護する。
「これこの間の子猫ちゃんだよ」「そうだよねやっぱり」という会話の後家族は結構衝撃的なことを言い出した。
曰く野良ちゃんの場合ここで戻しても2、3年後は生きているかどうかわからないらしい。
まあ、今この時点でとても危険な訳だし1年も持たないような気もする。
とりあえず里親を探すので(たまたま1週間くらい休みだった)私の部屋で一時的に預かってくれと頼まれる。
実は私の部屋には老犬がいて(16歳)自力では動けないものの結構激しい子なので万が一噛まれてはと一瞬躊躇した。
恐る恐る一緒にしてみると(もちろん細心の注意は払ってます)特に仲良くもない代わりに仲悪くもない感じ(笑)で適切な距離を計って暮らしている。
何となくうまくやってる1頭と1匹には驚いたけど。
さて脱線をしたけど話をもとに戻します。
里親の件は遅々として進まずだった。
私が最初に家族に釘を刺したからである。
里親詐欺とかあるので公募はしないほうがいいと。
本人もあくまでも知り合いに絞って相談するという形がいいと思うと言ってくれたのでそういう風に進めることとなった。
何人か里親候補さんはいた(子猫を育てた経験のあるベテランさんもいた)。
だけどそれぞれ先住猫との兼ね合いで難しいとなってしまった。
期限切れが迫る中、ものは試しであげてみた子猫用の離乳食をさとこちゃんが食べてくれた。
最大の難関だったミルクは克服した!なら一緒に暮らせる!
そういうこともあって後押しされたように感じていたので決心をした。
犬しか飼ったことの無い私だがさとこちゃんが可愛いくて手放せなくなっていたのだ。
家族はここまで見越して私にこの件を投げてきたような気がしたがまあいい。
知らないふりをして乗ってやろう(何様)。
こうして私はさとこちゃんとの暮らしを選択したのだ。
大事にするから仲良く一緒に暮らそうね。
☆後日談☆
後日念のため(犬のかかりつけの)獣医さんに診せる。
特に問題はないらしい。
獣医さんは何かあればいつでも連れてきてっていう気さくな方なので何かあればすぐ連れて行こうと思っている。
さとこちゃんと暮らすことになった経緯を説明する。
獣医さんは基本過剰な保護(母猫といるのにわざわざ引き離す)とかは快く思わない方なので怒られるかなと思った。
が「そういうことならもう人間が介入する時期だったね」と言って下さったのでほっとした。
二度あることは三度ある、ということわざもある。
二度目は大丈夫でも三度目は命がないかもしれない。
「この人に助けられてよかった」とさとこちゃんに思ってもらえるようにこれからも頑張ろうと思っている。
☆更に後日談☆
しばらくの間、母猫ちゃんは鳴きながらさとこちゃんを探していた。
大変心が痛んだが心を鬼にして無視をしていたらいつの間にか姿が見えなくなった。
が、時々家の周りにいるらしく(家族の目撃談)元気そうなので良かった。
