先日の David Benoit に引き続き、Cotton Club 再訪。
今度は European Jazz Trio です。
日本でも人気の高いオランダのピアノ・トリオ。
クラシックの曲のジャズ・アレンジも多いので、それは好みの分かれるところ。
でも決して感情に溺れないクールなトリオ。
ここまで来たら、ず~~っと品良く、お洒落なサウンドを貫き通して欲しいと思います
彼らの演奏を聴くのは実は3回目。
過去2回はホールでのコンサートでしたので、間近で聴けて雰囲気もピッタリなコットンクラブでのライブを楽しみにしておりました
さて会場に入って気付いたのは各楽器に取り付けられたマイクの山…。
そして演奏が始まると…初めはちょっと気になるほどスピーカーから音が出ていました。
耳が慣れたらに気にならなくなりましたが。
でも、この店で今まで聴いたピアノトリオの中で、一番音のバランスが良かった。。。
だから言ったでしょ、ピアノが小さいって。
自然のままだと音のバランスが悪いのです。
…とはいえ、スピーカーが気になるほど音を作らなければならないというのも、なんだか。。。
正解はないのですが、何がいい音なのか悩ましい問題です。
肝心の演奏は。
期待通りの端正なプレイ、ちょこっと見せる遊び心、日本語を交えた誠実なMCなど、とても好感をおぼえました
やはり間近で演奏してくれるのは楽しい
トリオの3人が同じ方向をしっかり見て、それぞれの技を繰り出している…だからこそ出来上がる洗練されたサウンドなのですね。
クラシックから映画音楽、ビートルズ・ナンバーまで、ポロポロ美しく紡ぎだされます
穏やかな室内楽を聴いているようでした。
「ジャズはホンキートンクでいい」と豪語する(言うだけならいいのですが、本当に調律もしなかったりするのです)ジャズ・オヤジさま方に聴かせたい、美しい男たちによる美しいジャズなのでした