昨晩は、観光客で賑わう神楽坂まで、日本舞踊のリサイタルへ。
女性三人、初めての海外旅行 花のパリへ~~
というストーリーを踊りで表現しており、楽しく拝見いたしました
場面に合わせていろいろな曲が使われていましたが、そんな中で
シャンソンは日本舞踊に合ってるかも
と、これまた意外な発見。
リズムやテンポの揺れる曲がオススメ。
微妙な呼吸、間の感覚がいい感じ。
シャンソンにこんな静かな一瞬があるんだって、逆に気付かされました。
ここでいうシャンソンとは、所謂日本で「シャンソン」と呼ばれている、1960年頃までのヒット曲やその雰囲気を継いでいる曲のことです。
不思議なことに、シャンソンは日本語にも合うのですよ
メロディーの音数が多いので、母音の多い日本語も自然に流れます。
いちいち母音がつく日本語は、欧米の歌の訳詞では不自然に間延びしがちです。
一つのフレーズで、英語の詞の内容の半分も入らないことも。
その上、正確には発音するときに母音が欠落する音もあるので、しっかり音を割り振られちゃうとぎこちなくなる、、、という不自由さ
それで多くの歌詞は、思いっきり意訳したり、バッサリ省いてしまったり、原語の響き似た単語を無理矢理ねじ込んだりしています。
逆に日本の歌に英語の訳詞をのせると、やたら早口言葉
この場合は、音を間引きして減らしていることが多いですね。
そんな中で。
フランス語は綴りが長いわりに、発音すると短い印象があるのですが。
…発音しない字が混じってるでしょ?
ところが歌になると、なぜかしっかり音数が多いのです
ま、発音しない字は子音だから、音の数には関係ないのですが、、、
それにしても英語はともかく、伊語、西語、独語と比べて特に母音が多いという感じはしないのに、なんでだろう??
そもそも言葉が多いのかな?早口なのかしら?
とにかく、不思議と日本語に合うのですよ。
…まだあまり深く追及していませんが
シャンソンぽさがあるロシアの歌も合いそうな気がします。
予想に反して、母音の強い印象のあるイタリア、スペイン語の歌はイマイチです。
あくまでも私の主観ですが。
歌いきるより語りモノの方が合うのかもしれませんね。
現在の流行歌は各国とも歌詞が長くなっており、旋律も細かく、音数が増えています。
日本語向きになって来たかも
…って、ちゃんと訳したら、やっぱり音が足りないのでしょうが
世界中の歌を集めて分析したい(笑)
と長々書いてしまいましたが。
シャンソンに日本語が合うのと、「シャンソンで日本舞踊イケるっ」って感じたことは、あんまり関係ないんだろうな。。。