暑いですね~~
今年のお盆は、特に予定もなくちょっと一息。
本と音楽に浸ろうと思います。
オリンピックも盛り上がるブラジル
このところブラジル音楽を聴きまくっています。
サンバ、ボサノヴァ、MPB。
念のため…
MPBは、何のことはない「Música Popular Brasileira」、
ブラジルのポピュラー音楽のことです。
主にボサノヴァ以後のロックやポップスで
MPBと一口に言ってもピンからキリまであります。
そんな中でやっぱりすごいなと感じたのは
ボサノヴァ創始者の一人と言われる
ヴィニシウス・ヂ・モライスさんの歌詞の世界。。
例えば映画「黒いオルフェ」で使われた、有名な「A Felicedade」
Tristeza nao tem fim, felicidade sim
悲しみには終わりがない、幸せには終わりがある
ギタリストBaden Powellとの共作「Consolaçoão」
Eu chorei, perdi a paz
Mas o que eu sei é que ninguém nunca teve mais
Mais do que eu
私は泣き 平穏を失った
けれど 私は知っている
私よりも多くを得た者は 誰もいないのだということを
などなど、ハッとする言い回しが出てきます。
そして、メロディーと言葉のハマりがいいのです。
簡単に言えば、おいしいところにおいしい単語が来ます。
個人の感覚でもあり、言葉で説明するのは難しいのですが
例えば「Consolação」の詞の最後のeu。
私よりも~の「私」にあたる単語です。
珍しくない言い回しですが、
実際に歌のメロディー最後の音で、1度の音に落ち着くところ。
そこに「私」がくることで
愛に嘆き苦しんだ後で、すっと顔をあげる様子が目に浮かびます。
もしくは、自分に納得させるようにつぶやくのもいいですね。
あえてさらりと終わらせるのもステキです。
さあ、どう歌いましょう?
…と、そんな風に
歌ってみたくなる歌詞なのです。
さて、動画はヴィニシウスさん自らの歌で。
ヴィニシウスさんとジョビン、久々の共演。
ギターは晩年一緒に活動したトッキーニョ。
そして女性はミウシャ。上記のMPBの一人です。
それにしても、ヴィニシウスさん、一人机(?)の後ろに座って
こんなステージ配置もありなのですね
(机の上にあるの、お酒??かしら??酒豪だったっていうもんな…)
Berimbau、Consolação、Canto Ossanha と続きます。
(Chega de saudadeは表記間違いと思われます)
「ビリンバウ」も入っていたので、過去の記事もどうぞ…。
リオ五輪に先駆けて、この頃からブラジル漬けが始まっていたのね。