こんにちは!
久しぶりの更新になってしまいました。
更新が滞っている間に行ってきたのはこちら。
くしゃくしゃのチラシ&パンフレットですみません。。
「明日をになう新進の 舞踊・邦楽鑑賞会」@国立劇場
なかなか興味深い鑑賞会でした!
邦楽3番、舞踊2番、2時間ほどで終了する気楽な催しです。
とはいっても盛りだくさん。
私が観たのは16日の午前開演の会。
邦楽は、
まず、女性奏者のみでの清元「喜撰」、カッコよかった!
どこか宝塚にも通じるカッコよさ。
色事も下品にならないというか(笑)
決っして、男性が下品というわけではございませんが
そして、なかなか舞台では聴く機会のない小粋な端唄を数曲。
「木遣くずし」は客席で一緒に口ずさんでいる方も
それから、地歌「吾妻獅子」は三絃(地歌の三味線)と胡弓の合奏!
この合奏は初めて聴きました。
三味線と唄+お囃子に耳が慣れたところで、
三味線+胡弓の響きは新鮮でした。
掛合もなんだかジャズみたい
舞踊は、
所謂「道成寺物」の一つ、荻江節で「鐘の岬」。
桜を背景に、(ちょっと怖いけど)美しい清姫さま。
これぞ日本舞踊の華やかさ
そして対照的に、
隅田川のほとりで生きる人々の姿を踊り分ける、
庶民的でありながらもスタイリッシュな「河」。
こちらは大和楽で、独特の女声ハーモニーも現代的。
賑やかな川辺の様子をひとしきり踊り、
最後のポーズ、振り返って川を見たところで、
大和楽の不思議な響きと相まって
江戸時代からすう~っと現在に戻ってきたかのよう。
「悠久の流れ」という言葉が思い浮かびました。
どちらもすばらしい踊りです!!
今まで、わかるようなわからないような…だった
清元、地歌、荻江、大和楽…という
邦楽ジャンル(?)の違いが
さらにもう一歩、感覚としてわかったような。
そして、「明日をになう新進の…」ということで
古典でも若々しく、
伝統と創意工夫がそれぞれに感じられる
すがすがしい舞台でした。