このところ毎月の楽しみになっているボリショイ・バレエ in シネマ。


今月は「じゃじゃ馬ならし」でした。

あのシェークスピアの?と思いつつ、なんの下調べもせず当日・・・。


映画館に入ってあらすじを書いたチラシをもらってビックリ目

なんとジャン=クリストフ・マイヨー振付!!


マイヨー作品は・・・ずいぶん昔にモンテカルロ・バレエ団の「La Belle」を観たような。

ひらめき電球あ!ビデオテープ(!)で持ってるかも。。

それ以来ご無沙汰してました。


この「じゃじゃ馬ならし」はマイヨーがボリショイのために振りつけた新作だそうです。

「ジゼル」「くるみ割り人形」「椿姫」に4月の「ドン・キホーテ」、と超有名作品が続く中で、今月だけ「じゃじゃ馬ならし」???と疑問でしたが、納得。

ボリショイとしては、わざわざマイヨーに振りつけてもらった作品であり、古典だけでなく新しい挑戦もしていることを世界に知らしめたいことでしょう!

一方のマイヨーも、バレエ・リュスの作品をモンテカルロ・バレエ団でレパートリーに加えたりしていますから、相性は悪くないのかもしれません。「なんで僕に??」と驚いたようですが。

幕間の、マイヨーと芸術監督セルゲイ・フィーリンへのインタビューが面白かったドキドキ

喋りたがりのフィーリン。。

ロシア語で感情を込めて大げさに話すので、私でもいくつかの言葉は聞き取れたチョキ


さて、舞台もステキでした。

さすがマイヨー。

彼のスタイリッシュ且つ官能的な振りとシンプルな舞台に、ボリショイのエネルギッシュな踊り。

ひっぱたいたり、蹴っ飛ばしたりむかっ

めまぐるしいリフトに、男性の大ジャンプ!!

洒脱さとワイルドさを上手くつないでいるのが、ショスタコーヴィチの音楽。

交響曲などの大曲ではなく、主に映画音楽から使われていたようです。

調べてみると、映画音楽たくさん書いているんですね。

ちなみに、ロシアはフランスと並んで、映画製作に早くから取り組んだ国でもあります。プロパガンダ目的だったようですが。


衣装は、息子がデザインした、とマイヨーさん嬉しそうに言っていましたが、少ない色使いで潔く、女性はかわいさもありました。

そして皆さん脚がキレイキラキラ特に主役のクリサノワさん。

その美脚を振り回してのじゃじゃ馬っぷりとチャーミングさ、まさに適役ですね恋の矢


最後の場面の曲は、ジャズ・スタンダード曲として有名な「Tea For Two(二人でお茶を)」でした。

ショスタコーヴィチがオーケストラ用に編曲したもので、「タヒチ・トロット」というそうですが。

どうしてタヒチなんでしょう?


曲に合わせて、お茶を飲むしぐさがあり、幸せな家庭を築きましたとさ、、、というところでしょうか。

えーと、そんな結末だったっけ?と思いながら。。



とにかく。観て納得、ボリショイ一押しの作品です。

まだ観ていない方、ぜひ機会ありましたらご覧くださいませ。フィーリンさんが喜びます、きっとにひひ



「La Belle」のビデオテープ探してみよう!


・・・あったところで見られるかどうか(笑)