括要算法括要算法 大高由昌 編 正徳二年 刊 通常、関孝和の遺著として知られるのがこの『括要算法』全四巻であるが、本資料は大高の「自序」を収録し、冒頭の編者名は「関氏孝和先生門弟 荒木村英 大高由昌」とのみ記すだけで関の関与がなかったかのような書きぶりである。よく知られている版は書肆・天王寺屋市郎兵衛によるものであるが、本資料は天王寺屋によるものではない異版である。