子どもの塾選びって、悩みますよね。大手から小さい個人塾まで選択肢が多く、それぞれ特徴が違うので大変です。でも、塾選びはホントに大切。それが受験の合否にかかわってくるのだから、親の責任は小さくありません。

 

 

 

塾選びで大事なポイントは、幼稚園受験、小学受験、中学受験、高校受験で異なること。なんでも大手だから良いというわけではありません。予算や近所にある・ない、プログラムなどをしっかりと見極めないと「単に塾に通っているだけ」で貴重な時間が過ぎていってしまいます。

 

わが家は、幼稚園受験から高校受験まで受験を経験しました。その経験を踏まえて書いてみると、以下のようなポイントがあると思います。

 

【幼稚園受験】

・ 志望する園に合格実績がある塾を選ぶべし

・ 面接や一人遊びの時間がある園は、その対策もしっかりやってくれる塾が良い

・ 体操の能力が求められる園は、その対策もやっている塾に行くべき

・ お行儀、マナーを覚えられる塾が良い

・ 志望する幼稚園の内部情報に詳しいかも選ぶ時のポイント

・ 多少遠い塾でも親が送迎し、良質な学びを確保すべし

 

 

 

 

【小学受験】

・ 志望校に合格実績がある塾を選ぶことが大切

・ 先生の言われたことを自分で理解し、行動に移すことができる能力を高められる塾を選ぶべし

・ 工作や絵を描くなどを求められる小学校には、その対策をやっている塾が良い(複数可)

・ 算数、文章理解などの対策は必須

・ 志望する小学校の内部情報、傾向に詳しいかも選ぶ時のポイント

・ 多少遠い塾でも親が送迎し、良質な学びを確保すべし

 

【中学受験】

・ 志望校に合格実績がある塾を選ぶのはマスト

・ 夜遅くまで授業があり、土日も定期的にテストがあるので基本的には子どもが通える塾を選ぶこと。通えない場合は親が送迎できるかがポイント

・ 志望校の傾向と対策がとれほど整っているのか、講師のレベルや塾の雰囲気、周りの生徒のレベルも把握すべし

・ 同じ塾でも校舎によって合格実績が大きく異なるため、事前にそれを調べるべし

・ 予習重視か、復習重視かを見極め、子どもがどちらに向いているのかを判断する

・ 夏期講習や冬季講習、模試などが充実しているかどうかを調べるべし

 

 

 

 

【高校受験】

・ 志望校に合格実績がある塾を選ぶ

・ 夜遅くまで授業があり、土日も定期的にテストがあるので基本的には子どもが通える塾を選ぶこと。通えない場合は親が送迎できるかがポイント

・ 志望校の傾向と対策がとれほど整っているのか、講師のレベルや塾の雰囲気、周りの生徒のレベルも把握すべし

・ 同じ塾でも校舎によって合格実績が大きく異なるため、事前にそれを調べるべし

・ 予習重視か、復習重視かを見極め、子どもがどちらに向いているのかを判断する

・ 夏期講習や冬季講習、模試などが充実しているかどうかを調べるべし

・ 子どもが1人で通うケースが多いため自習室の環境、塾の周りの環境を調べること

 

 

といった感じになるでしょうか。

大事なことは、ネットに書いてあることだけを鵜呑みにせず、親が塾に出向いて、しっかりと説明を受けてから塾を選ぶことです。ここを怠ってしまうと、入会金などもあるので途中で塾を変更する時間と費用を考えると、後に後悔してしまうこともあります。

 

 

 

 

うちの場合は、「親が送迎する」「合格実績がある」「良い講師がいる」「周りの生徒も同じような学校のレベルを志望し、真剣に合格を目指している」「模試や夏期講習などが充実している」という点が重要ポイントでした。

 

子どもは塾が終わると、クタクタになっていますので安全第一で余分な時間をとらせないためにも親が送迎しました。合格実績は、「塾(グループ)全体なのか、その校舎単独なのか」も見極めないと、実はその校舎からはほとんど志望校に合格していないこともあるので注意が必要です。

 

 

 

良い講師がいるかどうかは体験してみないとわかりません。子どもはそれぞれにタイプが違うので、「わかりやすい授業をするけど怖い先生」とか、「面白いけど教え方が悪い」といった点はしっかり見極めましょう。子どもに体験授業をやってもらって、感想を踏まえて判断することが大事です。

 

周りの生徒も真剣に志望校を目指しているかは、校舎の前に立って、通っている生徒の目を見て基本的に判断しています。学校が終わり、塾に入っていく子が「親に通えと言われたから仕方なく塾に通っているのか」「自分が合格したいと思っているから通っているのか」は、子どもたちの目に表われます。

 

模試や夏期講習などが充実しているかは、パンフレットや塾の公式サイトにも載っているはずので、まずはここから絞っていきましょう。模試は「自分の現在位置」を知る有効な方法です。夏期講習や冬季講習は、学校に通っていない時期に学力を大きく伸ばす大切な授業です。回数や頻度、予算もしっかり調べておくべきでしょう。

 

いずれにしても、最も重要なのは「その塾の進み方が自分の子に合っているのかどうか」にあるはずです。たとえ、ものすごい合格実績があり、とても良い授業を行っている塾であっても、自分の子どもに合っていなければ学力を伸ばし、合格を勝ち取ることはできないと思います。

 

うちは、数え切れないくらい塾を校舎ごとに調べていき、何度か塾も変更したりしました。変更していなければ、もっと時間を有効に使えていたと後悔したこともあります。

 

 

 

自宅の近くに大手があるからといって、「そこにしておけば安心」というのは危険です。ちょっと遠くても、ちょっと高くても良質な塾を選びたいところです。

 

また、最終目標は何なのかを子どもと確認してから塾は選ぶべきと言えます。「合格」することにあるならば、そのために必要な学習環境を整えるのは当然です。逆に「とりあえず勉強して欲しいから」「学校のテスト対策として」ということであれば、自宅から通いやすい近所の塾でも良いと思います。

 

塾選びが合否を決める―。これは令和時代も変わらないものでしょう。塾と一口で言っても、進学塾から英語など個別のものもあります。それはまた別の機会に書いてみたいと思います。皆さんはどうやって塾を決めていますか?