子どもの学習時間はどれくらい確保できていますか?

まず、睡眠時間は大体8~9時間確保すると、1日の残り時間は15,16時間しかありません。

 

 

 

よく「受験の時は1日10時間以上勉強した」なんて言う人がいますが、一体どうやって時間を確保しているのか考えてみました。

 

だって、睡眠以外の時間は15,16時間しかないわけですから、そこから10時間を確保するのは学校に行っている子ならば極めて困難であるはずです。

 

 

 

朝7~8時の間に自宅を出発し、授業は午後3、4時くらいまで。そこで8~9時間かかっています。睡眠以外の時間を差し引くと、普通ならば「10時間」も確保できるはずがないんです。

 

学校から帰宅し、塾に通っている子は塾で3時間ほど勉強しているでしょう。それが終わって家で学校の宿題を済ませると、午後10~11時になってしまいます。1日が24時間しかないので仕方ありません。

 

ということは、1日10時間の勉強をしている人は学校がない日にやっているか、睡眠時間を極端に削っているということになるはずです。

 

でも、後者の睡眠時間を削ることは私には抵抗があります。その他の成長を考えると後々が心配なのです。メンタルや体調への影響も考えなければなりません。そこは、やはり「受験はゲーム」と割り切って、しっかり睡眠時間を確保し、ゲームを効率的・効果的に前に進める必要があります。

 

 

 

で、もう1つの「学校がない日」はどうかというと、たとえば土日は塾や部活があり、なんだかんだ10時間を確保できません。もちろん、食事や入浴などの時間も必要ですし。

 

となると、1日10時間勉強というのは現実的には難しい。あるいは、よほど精神的・肉体的に強くなければ、かえってマイナスもあると思っています。大学受験に挑むのであれば、身体も強くなっているので可能な子もいるかもしれません。浪人生は学校に行く必要がないので10時間確保できるでしょう。

 

でも、小学生や中学生はほぼ不可能です。では、どこでより多くの学習を確保できるのでしょうか。

 

先に少し触れましたが、睡眠以外の時間に人間は食事や入浴などをしています。食事中は本や参考書を読んだり、動画学習をしたりすることは可能です。でも、なんだか団欒ムードがぶち壊しですよね。ちょっと、さすがに親としては嫌です。

 

我が家で取り入れたのは、まず「お風呂学習」でした。風呂場の壁にペタペタと「暗記モノ」や「公式集」を貼っていきます。これが実は効果的でした。

 

 

 

ワンクールは3カ月で、その期間が過ぎると違うモノを貼っていきます。入浴中は特にやることもないはずで、ゆっくり湯船につかりながら自然と覚えられる点は大きなメリットでした。覚えようとしていなくても、毎日の入浴時に自然と目に入るわけですから何となく覚えてしまうんですよね。

 

もう1つの場所は「トイレ」。便座に座った位置からちょうど見えやすい位置に、同じように「暗記モノ」「公式集」を貼っていきました。トイレも動物である以上、毎日必ず利用しているので効果的です。

 

 

 

 

風呂とトイレの時間を学習時間に採り入れないのは、もったいないと思います。暗記モノや公式を頭に入れるのは、結構時間がかかります。それだけで勉強をやった気になってしまい、算数・数学や国語、英語に取り組めないまま1日が終わってしまうこともあるでしょう。

 

そうなると、受験対策としては時間を効果的には使えていないことになります。暗記モノや公式を覚えるのは「予備的な時間」にやりたいところです。

 

一朝一夕にはいかない算数・数学、英語、国語をしっかりと机でやり、その他は風呂やトイレで!時間を効率的・効果的に使うことが合格への近道であると思います。