
◆ジャイアント 2~6巻 / 山田 芳裕 (著) (モーニングKC)
山田芳裕…ご存知,「へうげもの」の作者です。

へうげものは戦国時代,立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男…織田信長の家臣・古田左介(ふるたさすけ)の物語。
対してこちらの「ジャイアント」は大学野球から見事ドラフト指名を外されて職にあぶれた青年,巨峰が大リーグのマイナーリーグからメジャーリーグを目指す話。
ここのところ山田芳裕の作品を全て読みつくす勢いでまんが図書館で借りては返しを繰り返しているのですが…
山田芳裕作品……超面白い。
「へうげもの」と同じく時代劇の「いよっ おみっちゃん」も素晴らしく面白かったけど…
この「ジャイアント」もすごく面白いです。
これが最近の野球漫画なのかな…って思いました。
主人公が根性で厳しいトレーニングを耐えた後,とうとう落ちる魔球を会得して…っていうのとは全然違うの。
日本のプロ野球から大リーグに巨額の移籍金を勝ち取って鳴り物入りで大リーグに行く人間もいれば,マイナーリーグから這い上がっていく人間…そういう大リーグのシステムや社会環境まで垣間見れて,プロ野球好きな人間ならきっと楽しめると思います。
んでもって,読みながら…大リーグにいっちゃった元広島の黒田を思い出しました。
彼は…こんな魔界みたいなところで生き抜いて成果を出し,とうとうヤンキースまでいっちゃったんだよな…
それがどれだけすごいことなのかを あらためて実感しました。
◆岳 8~12巻 / 石塚 真一 (著) (ビッグコミックス) [コミック]
山を愛してやまない山男と,その山岳救助にまつわる話です。
山で遭難した人,遭難を救助する人々,遭難で亡くなった人の家族…一話完結のなかで,いろいろな視点から物語が描かれています。
これ…すごくいいですよ。
とても穏やかで優しい一面があるかと思うと,一瞬の後には悪魔のように牙をむいて人命を奪う,山の人智を超えた美しさ。
登山で遭難して亡くなった人のニュースなどを見ると,
「どうしてそこまでして冬山などに登るのよ??」
と,今まで全然理解できなかったけど,この本を読むと山の美しさや深さに魅せられて,命がけでも頂上を目指す人たちの気持ちが…なんとなくわかるような気がします。
◆僕たちは世界を変えることができない。 (著) 葉田 甲太 /小学館
あるとき,郵便局で順番待ちをしていた医大生が,郵便局に置いてあった「150万円でカンボジアに小学校が建ちます」というパンフレットを目にして,イベントを開催しながら募金を募り,実際にカンボジアに小学校を建設するまでのノンフィクション。
カンボジアで警察に追いかけられ
小学校の子供たちに元気をもらい
エイズ病棟で泣き
義足の少女と笑い
ゴミ山でヘドロにはまる。
「なんか面白いことない? なんか,人とは違う,面白いことをやらかしてみたい。
なんか毎日,ドキドキしていたい」
そう思っていた青年が
風俗よりコンパよりカラオケより大事なことを
カンボジアという国から学んだ
っていう言葉で終わる。
この本ね…興味がある人はぜひ買って読んでほしいと思う。
全部読んだらその意味が分かると思う。
「買うお金ないよ」っていう人も,図書館で借りて読んでもいいと思う。
とにかく面白いから。
文体も読みやすくて,読むのが遅い私でも3時間くらいで読めたかな。
面白い,っていう言葉はもしかしたら不謹慎かもしれない。
実際のカンボジアの歴史や現在の状況はシャレにならないほど深刻で。
だけど…敢えて「面白いから読み物として十分お金を払う価値ありです」って宣伝したくなる本。
サクっと読めて…いろんなことを考えさせられて…ちょっと視界が広がるかも。

読み終わったら夕刻。
今日の夕日…綺麗。

本日の朝ごはん。
はちみつたっぷりフレンチトースト。
見た目はアレですが美味でした。
【本日のBGM】
Bon Iver - Holocene