1ヶ月
受付にいたゼイナブ
暇を見つけてはトランプをして
いつも誰よりも元気で
なんというか
どこに出しても恥ずかしくない
変なやつだった
(うん、しっくりくる)
嬉しいことに
1ヶ月しかいなかったのに
隊員の顔を毎日写真を見ながら覚え
とにかく
お調子者でふざけた愛すべきゼイナブ。
そんな彼女の最後の日
同期の隊員と彼女を訪れた
手作りのカードを渡し
『ここに来てゼイナブがいると
嬉しかったよー』
と言った
いつも元気な彼女の目に涙がいっぱい溜っていた
化粧が落ちると言って我慢している顔もギリギリだった
そして退社より20分早く
『もう帰るね』と出ていった
彼女の去ったデスクには
勝手にデスクトップにしたであろう
彼女の子どもの写真があった