術後3日目は土曜日で、

 

 

 

病院は子供が入れないので

 

 

 

四男を保育所に預けて、次男は家で一人でお留守番をしてもらい

 

 

 

主人と二人で行きました。

 

 

 

廊下を歩いていると、看護師さんが「こんな様子でした~。」と声をかけてくれて一度立ち止まったのですが、

 

 

 

はるの病室を見るとカーテン閉めてあって「今ちょうど処置中なんですよね」とのこと。

 

 

 

ふと はるの顔が見えたので、おーい!と手を振ろうとすると

 

 

 

顔を真っ赤にして泣きながら、一瞬で私に気が付いたはるが

 

 

 

目を何度も何度も反転させて呼んでいる!!

 

 

 

え???え???なした??なんでそんな必死に泣いてるの???と思い、

 

 

 

カーテンの中に入っていってはるの言葉を聞くと

 

 

 

「たすけて!!」

 

 

え???え???

「なに!どうした!?何を助けるの??」

 

 

 

「なんかへん!首へん!くるしい!」

 

 

 

↑実際は本人も焦っているし私も焦っているし、上手に文字を聞けなくてこんなに流暢に話せていませんが。

 

 

 

 

首??首???

 

 

 

 

呼吸器とカニューレの間に見たことの無いフィルターが付いていました。

 

 

 

 

慌てて取ると、

 

 

 

 

 

「あーーーーーたすかったーーー」と。

 

 

 

 

 

呼吸ができなくなっていたんです。

 

 

 

 

サクションが終わって、テストラングにつけていた水を通さないフィルターが間違ってそのままはるの首についた様子。

 

 

 

 

苦しいってアピールしても誰も気が付いてくれず、

 

 

 

 

多分フィルターつけられて焦っている所に3~5分くらいで私が到着したようでした。

 

 

 

 

え??ナニコレ。。。あたし来てなかったら誰も気が付かないではるが苦しいままだったの??・・・・・と思って、何も言えずに立ち尽くしていると、

 

 

 

 

すごい若くて声のか細い看護師さんが

 

 

 

 

「お母さん、申し訳ありませんでした」

 

 

 

 

いいですよ気にしないで下さいーとはとても言えず、

 

 

 

 

だからと言って間違いは誰にでもあるし責めても仕方ないのはわかっているし、

 

 

 

 

何も言えずに立ち尽くしていると、

 

 

 

 

後ろから、見たことの無いはきはき系の看護師さんが

 

 

 

 

にこやかーに、「お母さん、大丈夫ですよ~。コレフィルターなんで、空気通しますし、問題ないですから!」と。

 

 

 

 

再度言いますが、にこやかーーーに。言ってきました。

 

 

 

 

は??先生なんですか?ここの看護師さんですか??と聞くと、

 

 

 

 

「いえ、私は今日手伝いに来ているオペ室の看護師ですけど。」

 

 

 

 

大丈夫ですよって、うちの息子苦しくて助けてって言っていたんですけど・・・・・

 

 

 

サチュレーションもポンポンと下がり始めた所だったんですけど・・・・・

 

 

 

 

そもそも息子に苦しい思いさせていて、にこやかに大丈夫ですよって・・・・何が大丈夫なわけ・・・????

 

 

 

 

私たちだって口と鼻にいきなりタオルとか当てられて、呼吸通すから大丈夫でしょって言われたってすごい苦しいじゃん!!!とか思い始めると、

 

 

 

 

イライライライラムカムカムカムカ・・・・・・・・・・・・ムカムカムカムカ

 

 

 

 

「でも気をつけますね。すいません。」とサラッと謝られても、

 

 

 

 

苦しいって泣いてたのに、軽くない??ってそれもムカムカムカ

 

 

 

 

だって、はるは苦しいっていうことすら誰にも気が付いてもらえなかったのかもしれない。

 

 

 

 

動けないし伝えれないし、誰か気が付いて!!って焦ってすごい恐怖だったんだろうと思うと、

 

 

 

 

本当に腹立つけど、「次気を付ける」以上のことは望めない。

 

 

 

 

でも、なんでそんな軽く「気をつけます。でも大丈夫ですよ」って言われないといけないんだろう・・・・

 

 

 

 

するとハルが目で 話す話す と訴えるので聞くと、

 

 

 

 

「この看護師さんがやった」と。

 

 

 

 

私が何も言わずにいると、「え?私?え?いや、すいませんでした。苦しい思いさせてごめんなさい。」

 

 

 

 

と、はるに対しても謝ってはくれましたが、そもそもこの人が間違ったんかい!!とまたムカーっとムカ(←違う人が間違ったのを横から大丈夫ですよーとか口出してきたんだと思ってた)

 

 

 

 

責めたいけど責めてもどうにもならないし、謝られてはいるわけだし、でもいいですよとは言えないし、気を付けて下さいとしか言えないし・・・・ってひたすら無言で悶々としていたら、

 

 

 

 

横に立っていた声のか細い看護師さんが

 

 

 

 

 

いきなりドサッとわたしに倒れこんできました。

 

 

 

 

え!!!???

 

 

 

 

こっちも慌てて、あたしも足もって横に寝かせて、

 

 

 

他のスタッフが来てベッドに連れて行ってくれましたが、

 

 

 

え???はるの今日の担当だったから、あたしが無言すぎて自分のミスだって思い詰めて貧血おこした????と、ちょっとあたしもオロオロあせりあせり

 

 

 

すると、はるが

 

 

 

 

「しんだの??」

 

 

 

「あ、いやいや、死んでないよ。貧血って言ってね、クラッとしてちょっと倒れちゃったんだね」

 

 

 

「犯人は?誰がころしたの??」

 

 

 

「あ、いやいや、だからね、生きてるよ!」

 

 

 

「はんにんはだれ!?」

 

 

 

「はる!落ち着いて!落ち着いて!看護師さん生きているよ!死んでないよ!」

 

 

 

初めて人が目の前で倒れるのを見たはるくんは、

 

 

 

パニックになったようで、

 

 

 

 

看護師さんが元気になったら、一瞬でもはるに顔を出してもらえませんかとお願いすると、10分後には普通に働き始めた看護師さんを見て、

 

 

 

 

「よかったーーーーー!!」

 

 

 

といって泣いたはる。

 

 

 

先日まで探偵もののドラマにはまっていたし、目の前で人が倒れたし、

 

 

 

もー殺人事件がおこったとしか思えなくて、人の話しも聞けないほど焦ったようです。

 

 

 

人はたまーに、

クラッと倒れることもあるんだよーーと教えておきました泣き泣きまめたんあせり

 

 

 

 

そんなこんなで⑥につづく。

いー加減そろそろ終わらせますね(笑)