次女・つーこは、熱性けいれん(ひきつけ)を起こしやすい体質です。
以前にも記事にしましたが、生後8ヶ月での初発以来、
生後11ヶ月までに計12回、今年6月、1歳9ヶ月でさらに2回の発作がありました。
1度の熱で頻回に発作を起こすため、2回救急車のお世話になり、2度入院しましたが
幸い、いずれの時も比較的スムーズに、夜間救急にかかることができています。
しかし、今ははるか異国の地…。
緊急のときはどうしたらよいのでしょう
そこで出国前、渡航医の先生にこれまでの経過をまとめた
英文の紹介状を書いていただきました。
持病のある方は、これ!かなり重要です
PDFデータでいただけたのも、便利でよかった
印刷して、母子手帳ケースやお財布に挟んでいます。
さて、その紹介状を片手に、現地の病院へGO
ドバイはヘルスケアシティにあるさくらクリニックです。
一般内科診療や各種健診、予防摂取、医薬品相談を日本語で対応してくれるクリニックで、
私の海外医療保険(休職しているため夫の扶養に入れず、個人で加入しました)でも
指定の医療機関となっています。
受付には子ども用のぬりえが!
待合室のテレビモニターには『アンパンマン』が流れていました。
これだけで、ほっと緊張がほどけます
受付は日本語対応です
先生はオランダ人のマーガレット医師。
日本語を話されませんが、
お願いすればスタッフを通訳につけてくれます。
日本語を話さなくても、日本の医療制度には精通しておられるようで
母子手帳をパラパラ見て、すぐ内容を把握されていました。
時間をかけて話を聞き、説明を返してくれる、丁寧な診察で
かかりつけ医として信頼できるな!とひとまず安心しました。
しかしながら、ここはクリニック。
24時間365日診てもらえる病院ではありません。
そこで、ER(緊急救命室)のある総合病院を紹介してもらうことになりました。
マーガレット先生が病院に電話をかけ、専門医に話をしてくださるということで、
メールアドレスを残して、この日はクリニックを去りました。
さくらクリニックは、ドバイヘルスケアシティ64番ビルの中にあります。
ヘルスケアシティは、ヘルスケアシティ駅を降りたら病院だらけ!の名前通りの医療特区
RPGゲームで「びょういんのまち」にやって来たみたいな感じです。
はい、ファミコン世代です
64番ビルはその中でも最も、と言ってよさそうなくらいの大きなビルで、
さくらクリニックのような様々な国のクリニックなど
小さな診療所がたくさん入っています。
清潔感のあるエントランスで、なんだか安心
日本の本店が愛知県稲沢市にあるもんで、すっかり日本企業かと思っていましたが、
アメリカ発祥の企業なんですね…。
緊急時は特定の医師が担当するわけではないので、
まずは通常通り外来を予約し、初診を受けておくように、とのこと。
とりあえず病院にカルテを作っておければ、緊急時も安心、というわけです。
そこで翌週かかったのが、やっぱりヘルスケアシティにある、シティクリニック。
ここには24時間のERがあります。
電話で予約すると、すぐ予約確認のSMSが届き、
予約前日にもまたSMSが入る徹底管理ぶり。
こちらでも、たいへん丁寧な診察をしてもらえました。
一通り経過を説明し、健診してもらって、対処法を聞きました。
紹介状と、MRIやCTの画像を持っていったので、最初の話は早かった。
マーガレット先生の話も、シティクリニックの先生の話も同じだったのですが、
結論から言うと、日本とドバイとでは、ひきつけへの対処法が違います。
問題は、発作を止める薬・ダイアップ(ジアゼパム)。
日本では、発熱がわかったら、まずダイアップを投与し、1時間後に解熱剤を投与するよう指示されていました。
ドバイでの指示は反対です。
熱が出たら、解熱剤を投与し、腋を冷やすなどしてまず熱を下げることに専念する。
それでももしひきつけが起きてしまった場合は、発作後にダイアップを投与し、後続を食い止める。
発作が5分以上継続する、もしくは同じ熱で複数回の発作が起きた場合は、すぐ救急にいく。
先生に日本とは対処が違う、というと
「ジアゼパムが予防薬として聞いたことある?ないでしょ?」と。
我が家の場合は、まったくその通りです。
ダイアップはうちの子には効かないんじゃないかと思うほど、
投与してもひきつけるときはひきつけた。
こちらでの対処法のほうが、腑に落ちました
解熱剤も多用は怖い…と思っていましたが、
とにかく、つーこの場合は、熱が出たらすぐ解熱剤!
と腹を決めて帰ってきました。
モヤモヤが少し晴れて、よかったです。
シティクリニックはというと、やはり、清潔感のある大きな病院です。
エントランスホールには、お約束の歴代首長肖像写真。
似ているけれど双子というほど似てはいません。
それでも双子かと訊いてみると、母親が違うそうでした。
そうだ!ここは一夫多妻制でした!
おばあちゃんと何人いるのかわからない兄姉たちと、どちらかのママ(スーパー美人)も一緒でしたが、
受付での会話を洩れ聞いてしまったところ、ママは仕事が忙しく、来院は初めてとのこと。
普段の通院はシッターさんが付き添っているようです。
もうひと組は、フィリピン系のシッターさんと1歳児ちゃんとの2人連れ。
現地の人は基本的な子育てをシッターさんに任せているのか、
いずれのシッターさんも
「あなたのお子さんは何才?この子は今1才○ヶ月なの。
歩き始めたばかりなんだけれど、同じくらいの赤ちゃんが好きでね…」
と本物のママのような感覚で話しかけてきてくれました。
うちの子どもをも愛しんでくれる眼差しには、
本当に子どもが好きなんだな〜と、深い愛を感じます。
こんなシッターさんに出会えた子どもたちは、産みの母と育ての母と2人いて、むしろ幸せなんだろうな
ちなみに1歳児さんたち、みんなピアスをしてました。
聞くと、医師の勧めで生後3ヶ月から開けているのだそう。
どうせ開けるなら、早いほうがいいのかもしれませんね。これも納得
シティクリニックは産院でもあるようで、
エントランスには、ベビーギフト用ぬいぐるみ専門店がありました
そういえば先日、不浄の動物である犬はドバイにいない、と書きましたが、
ペットショップの看板に犬の写真を見かけました。
どうやら飼ってる人もいるようです。
確かに、マリーナに住んでいるお金持ちの欧米人が、愛犬を連れてこないとは思えない…かも…。
おまけに写真を1枚。
ヘルスケアシティにある漢方医のクリニックです。
建物に中華風のデザインが施されているのが素敵です
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