友達の妊娠報告を受け、その日の晩に泣いて以来、私は泣く事がなくなった。
もしかしたら、弱っている自分を受け止めたからかもしれない。
そして、この頃から自分に起こった出来事の続きを書いて行く作業を始めた。
悲しみが大きくなるから夜は書かない
というルールのせいでなかなか進まなかったが。。
書いて行くうちに忘れている事の多さに戸惑い、後半は畳み掛けるように書き上げた。
家事もせずに。
途中、書いては泣いた。
書いて、あの悲しみの中にココロが戻り、久しぶりに泣いた夜もあった。
二人のことを忘れたくなくて泣くのは嫌だったが、それでも忘れてしまってること、そして覚えてることは書き留めた事でどこか、精神の均衡がとれだしたきがする。
母親も、「元気になったみたいだね」と言ってくれた。
電話ごしの声のトーンが明るくなったらしい。
こうやって、少しずつ忘れ、日常に戻っていくのだろうか。
何もなかった頃には戻れないまでも。。
いつか、この腕で我が子を抱ける日がきますように。
そうしたらようやく、この悲しみともお別れできる。
そんな気がする。