今年も終わりの月を迎えた。
悲しみのあの夏から4ヶ月。
季節が変わる中で、友人と会う機会も何度かあった。
家族にしか会わないでいると、そこは守られた世界で。
口に出さないまでも心の悲しみを共有できていて。
だけど。
そこから一歩外に出たとたん思い知る。
私の心の内に潜んでいるこの気持ちは、
それを知らない人に伝えるにはあまりに悲しすぎるということを。
そうして、幾人かの友人に会いはしたが、
結局誰にも胸の内を明かす事はできなかった。
そして、友と会った日の夜は
涙が出てきてしかたなかった。
伝える事すらできなかったという事実が、
私の悲しみをいっそう浮き彫りにするからだ。
あと何度この夜を迎えれば、涙を流さない日がくるのだろう。
私は友に伝える事ができなかったが、
もしかしたら向こうの方でも、伝える事のできなかった何かがあるのかもしれない。
それは夫に言われたセリフ。
自分だけが不幸、というわけではないのだから
いつまでも悲劇のヒロインという別けにはいかないんだ。
頭で思うのと心は別の話なのだけど、なりたい私になるために。
なるべくポジティブにいたいと思う。
辛い気持ちはココに秘め置いて。