熱い蕎麦をズルズルっとすすった。

それまでなんとも思わなかったものがメディアのお陰でちょっと気になった。

外国人観光客が増えてこの音が不評だという。

深刻さの程度はともかく、ヌードルハラスメントなる造語まで作られる始末である。

擁護派は蕎麦はすすることによって空気と一緒にその香りを鼻腔に吸い込み、まず香りから味わうのだと言う。或いは麺をすするのは日本の文化だと言う。

蕎麦の香りを味わうというのは分かる。

ではラーメンやうどんはどうだ?

味噌汁やお茶などもズルズルやってる人がいる。

“ズルズル”は文化というよりも習慣のような気がする。

同じく麺料理を食べる中国人や韓国人はどうなのだろうと思うのだが、どうやらこの“ズルズル”は日本人だけらしい。

なぜか分からないが習慣なのだろう。すすって香りを味わう蕎麦の食べ方が蕎麦以外の麺類にも習慣として広がり、さらに汁物やお茶にまで拡がりを見せているのではないかと思う。

蕎麦が広く食べられるようになったのは江戸時代からで、中国にルーツを持つうどんはそれより古い。

もし江戸時代以前に麺を食べる時に音をたてていなければ“ズルズル”のルーツは蕎麦かも知れない。

習慣だとしたらスープやパスタでもやらかす可能性はあるなぁw