シリーズ2『第二の水俣病が有明海で始まろうとしている。』

 

知人からのレポートより

 

水俣には水俣市立水俣病資料館 国立の水俣病情報センター そして熊本県環境センターがあります。そして民間の一般社団法人水俣病センター相思社がありそれぞれ見学にいってきました。

 

相思社では水俣病にて苦しまれた患者の心の息遣い、生活の息遣いが肌身で感じられました。

 

豊かな自然の中で生活されていた人々の生活がチッソという一企業により破壊された様子がありありと映し出されています。

 

水俣はチッソの為に社会的、経済的構造を変えてしまいました。それはチッソ中心の構造の町という意味です。

 

熊本県もTSMC熊本工場のために当時の水俣と同じく社会的、経済的、文化的に構造を変えようとしています。TSMC熊本工場中心の構造変革をまさに突き進んでいます。

 

私達は豊かな暮らしを望んでいます。

 

台湾では重金属を多く含有する緑色の牡蠣が、西海岸で多く発見されています。

冊子の写真を載せています。ネットでは探せません。何故?

人工透析が世界一です。肺がん罹患率アジア2・河川汚染約25% 農地汚染5% 台湾では多くの市民団体・市民が抗議活動他盛んに行われていますが、この情報が熊本のテレビで放送されたことはありません。経済が発展する事ばかりです。

 

台湾でTSMCが行なった環境破壊により市民はTSMC病で苦しめられています。

 

台湾旅行に行かれた知人に冊子とチラシをお渡しするとこう言われました。『日本と同じようにホテルの水を湯沸かし器にてお茶を入れて飲もうとしたのですが、とても飲めませんでした。飲める水ではありません。』その水は薬品の味がしたのですか?とお聞きすると『そうではありません、とても飲めないのです。』との答えでした。

 

『とても飲めないのです。』顔でリアクションを作ってくれました。本能的にこの水の毒をカラダは感じ取ったのでしょう。

 

水俣病が認定され救済されるまでの期間が長かったように今、台湾市民はTSMC病で戦っています。チラシ・冊子をもって回っていると、台湾の緑色の牡蠣の写真のインパクトは強く、見た方はこの異様な気持ち悪い牡蠣をみて海洋汚染を肌身で理解されます。

 

当時、メチル水銀で汚染された牡蠣の色も変わらず、味も変わらなかったので水俣の漁民はそれを美味しく食べていたといいます。太平洋という外界の海でこのグリーン色の牡蠣が生まれているのですから、閉鎖海域の有明海ではもっと深刻で急速に汚染が進むことは当然理解できるのです。

 

台湾海洋汚染の数十倍、それ以上の速さで有明海は死の海になるのではと理解できます。この緑色の牡蠣を食べた人は嘔吐 下痢 胃痙攣をおこすそうです。

 

どんな毒がはいっているのだろうか?

 

長期間たべていると、体内に蓄積してしまう。『肝臓、腎臓、脳を損傷し、農政麻痺を引き起こす。』といわれています。

 

これは水俣病と同じです。食物連鎖によりメチル水銀が高濃度に濃縮され魚介類を通して脳を侵すのです。

水俣病は、魚介類摂取で体内に取り込まれたメチル水銀により種に脳の中枢神経系が冒される病気です。

 

感覚障害、ふるえなど多様な症状を示す全身病であるのです。母親の胎内で水銀の影響を受けると胎児性水俣病となります。一度破壊された神経細胞は回復することはないため、水銀に汚染された魚を食べた人は数十万人といわれるが、被害の実体調査を行っていないため正確な被害者数はわかっていないし、また、症状についても未解明な部分もあるといわれています。

 

近い将来台湾の人達は水俣病のようにTSMC病を国と企業が認める時がくることでしょう。またこなければいけません。

 

緑色 牡蠣 台湾と検索しても画像が出てきません。漁業関係者に冊子を配布しているので情報が熊本県の行政を通じてTSMCに行ったのでしょうか。対応が早すぎです。

 

つづく

水俣病センター歴史考証展示図録