Life
「まだ、何も始まってないのに、全部もっていたな」って・・・そう思う。
今まで生きてきて、日々何かに心と体を蝕まれ
ふと鏡を見ると、ちびで痩せた私がいる
暗く冷えた部屋の中で毛布に包まり、床に座る
小刻みに震える体は恐怖のため?
恐怖は怒りを生み、生み出されたやり場の無い怒りは、鏡の中の自分に向けられる
アルコールを無理に飲ませ、衣服を剥ぎ取る
私は裸で冷たい床に転がされ、つま先で何度も蹴られる
体のあちこちに小さなマチ針を刺され、にじんだ血がビーズのように盛り上がる
痛みを感じるとき、私は生きていると実感する
浴槽にぬるま湯を張り、体を浸す
電気を消して視覚を絶ち、精神を逆行させ胎児の頃まで戻す
不思議な安心感
まだ、何も始まってないのに、全部もっていたなって・・・そう思う。
雨が好き・・・
夜にベットでうとうとしていた私は、窓を打つパタパタという音で目を覚ましました。
ベットを出て窓の外を見ると大粒の雨が落ちてきていました。
昼間暖められていたアスファルトからむっとする蒸気が立ち上っていました。
私はその匂いを胸いっぱいに吸い込むと、トイレを我慢している子供みたいにもじもじしてきました。
(またいつもの変な気分になってきた)
おなかのしたのあたりが「ぐうっ」と重くて暖かく、バラの香りの香水を飲み込んだみたいに胸から幸せな痺れが広がっていました。
私は寝不足になるのを覚悟で「さんぽ」の準備をしました。
雨の日の散歩に出かけるときは何時もそうするように、お風呂に入り体をきれいにし、少し熱めの湯に浸かって体を温めました。
脱衣かごにしているのは水色のビニールの手提げ、私はそれにタオルを入れて外に出ました。
出かける場所は近くの畑のある場所。
雨がたくさん降っている夜なので、外を歩いている人はいませんでした。私はつい変な気分が高まってきてしまって、歩きながら脱ぎたくなってきてしまいました。
この場で素っ裸になって傘も脱いだ服も捨ててしまって、捨てられて雨にぬれた子犬みたいに惨めになりたい。
そんな妄想にふけるうちに目的地に着きました。
次回に続く。
