札幌の皮膚科専門医/美容皮膚科 女医 日景聡子です。

 

 

マスク生活が続くこともあり、ニキビの患者様がとても多いです。

 

 

外来でよくご質問されるのが「やっぱりメイクしちゃダメですよね…?」

 

 

以前はニキビや湿疹が顔にある時はメイクしちゃダメ!って指導する皮膚科医が多かったのですが、最近ではメイクも楽しみながら治療していきましょうとお伝えする皮膚科医が多いです。

 

 

(昔ながらの男の先生は未だに「ダメ!」って言うかもしれませんが…この辺りは女性医師ならではの目線というのもあります。)

 

 

皮膚科の雑誌か何かで読みましたが、「ダメですか?」と聞く方に「ダメ」って言ってもメイクする確率が高いそうです(笑)

 

 

↑質問する時点でメイクする気満々なんですって。

 

 

ただし、ニキビを悪くさせないコツがあるんですねー。

 

 

上手にメイクするコツをお伝えします。

 

 

①パウダリーファンデーションを選ぶ

 

油分の多いコンシーラーやリキッドファンデーションは毛穴を塞いでしまうのでお勧めしません。

 

 

ニキビがあるので隠したい気持ちはわかりますが、ベッタリ隠すとますます悪くなって悪循環に。

 

 

パウダータイプでそっとメイクしましょう。

 

 

②メイク道具は清潔に

 

パウダーを顔につけるパフやスポンジがコロッケのようになっていてはダメです(笑)

 

 

洗い替えを用意していつも清潔にしましょう。

 

 

菌を刷り込んでいるのと同じになってしまいます。

 

 

道具を洗う時は、スポンジ専用の洗剤を使いましょう。

 

 

③ポイントメイクを上手に使う

 

 

まぶたや唇はニキビができない場所なので、ポイントメイクを意識して視線をずらしましょう。

 

 

④その他の注意点

 

 

顔に細かいキズがつくのでツブツブ入りの洗顔フォームを使わない

 

 

顔を拭く時にタオルでこすらない(押さえるように拭く)

 

 

チークのブラシの使い方(叩くようにチークを乗せるとブラシの先の刺激でニキビが悪くなる)

 

 

などでしょうか。

 

 

ニキビがあってもメイクを楽しむことはできます!

 

 

メイクをすることで気持ちが前向きになりますし、メイク崩れを防ぐためにかえって顔を触らなくなります。

 

 

(ニキビは手で触ると悪くなるんですよね。)

 

 

私の勤務先(円山公園皮膚科形成外科)ではニキビやアトピー性皮膚炎の方でもお使いいただけるファンデーションをご用意しています。

 

 

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石けんで落とせるので、肌への負担が少ないです。

 

 

赤みを目立たなくするのに便利な、パウダータイプのコントロールカラーもあります。

 

 

「え、メイクしていいんですか?!」と予想外の答えに驚かれる患者様もいますが、ニキビに負担をかけずに綺麗になれて顔を触る回数も減れば、急がば回れなのかもしれませんね、とお伝えしています。

 

 

ニキビは脂が多いから出るんだ!と思い込んで脱脂力の強いメイク落としを使ったり、メイク落としでマッサージまでしちゃう方もいますが、ますますニキビが悪くなってしまいます。

 

 

間違ったスキンケアでニキビをこじらせないようにしたいですね。

 

 

学生さんの場合は校則もあるかと思いますが、ニキビを上手に目立たなくしながらメイクを楽しんでいただければと思います。